今回はブライトン退任が決まったロベルト・デゼルビ監督について書いていきます。
①負傷者続出と変えられない戦いにより失速
昨シーズン途中でチェルシーに引き抜かれたポッター監督の後釜としてブライトンに就任したデゼルビ監督ですが、その志向するサッカーがプレミアリーグでも猛威を振るい見事クラブ史上初のヨーロッパリーグ出場権獲得に導きます。
しかし今シーズンは当初から怪我人に泣かされ不安定な戦いに終始。特に離脱者が続出した最終ラインはハイプレスが躱された際に脆さを露呈し、リーグ戦では19試合連続で失点を喫する等その決壊を中々止めることは出来ませんでした。
それでも前半戦は7位と奮闘していたものの、後半は三笘、ジョアン・ペドロと次々と攻撃のキーマンが離脱し慢性的な得点力不足に。そんな中でも戦い方を変えられなかったことで、ラスト10節に至っては僅か1勝(3分6敗)と急失速した形でシーズンを終えることとなりました。
しかしクラブのデゼルビ監督に対する信頼は揺らいでおらず、来シーズンも同チームを指揮することが期待されましたが、2024年5月18日にブライトン監督を退任する事が発表されました。
②クラブとのビジョンの相違
その大きな要因は「クラブとのビジョンの相違」。
デゼルビ監督はより大きなコンペティションで指揮を執る為に、未知数の若手やピークを過ぎたベテラン選手では無く実績十分の選手の獲得を望んでいたとされましたが、クラブ側はまだその域に達していないとされこれまでの路線を継続。
確かに今シーズンはヨーロッパリーグを戦いましたが、前述したように初めての参戦であり経験値は物足りないまま。現状BIG6を脅かすような戦力も経験も無いまま彼らと札束で殴り合うのは非常にリスクが高く、クラブ側の意見は納得できます。
対してデゼルビ監督もよりクラブを高い位置に昇らせる為に戦力増強を希望。共にクラブを思っての事なので仕方が無いことではあり、別れの際にデゼルビ監督が感謝ともいえる涙を浮かべていたことから、ただただビジョンの相違から起こった退任劇であると思います。
③混迷する名門に就任か
そんな中次の監督ですが、有力候補として今シーズンイプスウィッチを22年ぶりの1部昇格に導いたマッケンナ監督をリストアップしています。
サッカースタイルはデゼルビ監督と同様ポゼッションスタイルを志向するものの、彼ほどロマンは求めておらず柔軟性はあると言えます。しかし選手達にとってより魅力的であるかと言えば疑問符で、攻守共に中途半端になる可能性はあるかと思います。それでもブライトンは監督選びに失敗していないクラブで有名であり、再び驚きを提供してくれることを期待しています。
一方デゼルビ監督も数多くのビッグクラブからのオファーが届いており、ステップアップが濃厚。特に数多くの監督に断られ、トゥヘル監督留任も失敗し混迷しているバイエルンが有力視されており、その動向が注目されます。
日本人としては三笘を重宝し世界レベルまで引き上げてくれたデゼルビ監督には感謝しか無く、次のキャリアも上手くいくことを心から願っています。
では
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