フィレンツェ五月祭歌劇場では
モーツァルトのプラハ交響曲と
ストラヴィンスキーの
プルチネッラと詩篇交響曲。
素晴らしかった〜。
今年の聴き納めにふさわしい
フィレンツェらしい演目でした。
ソプラノ、アルト、テノールは
それぞれ20人くらいなのに
バスが少ない
16人しかいない
体調崩して来れなかった人も
一人いるそうですが、
それでも少ない!
アマチュア合唱団だと
テノール足りないことが多いんですが
プロの合唱団ではバス不足?
全体的にも男性は少ないし
ちょっと上手だと
ソロで活躍し始めちゃうので
合唱団員やろか?
っていうような人は少ないのかも。
ロマーノさんも劇場外で歌う時
ソロ活動している共演者や
企画やオーガナイザーなどに
「なんで合唱団員やってんの?」
って聞かれること多いです。
答えはズバリ!
「生活の安定」
ソロでキャリアを目指すと
才能があって売れ筋だと、
調子がいい時はチヤホヤされて
あちこちからお声がかかって
世界中の劇場で歌わせてくれます。
ただ、
自分のレパートリーじゃなくても
少しくらい体調悪くても
家族が自分を必要としてる時も
「それはできません」って言えなくて
絞れるとこまで絞り切られて
もう無理ってなったら捨てられます。
歌い過ぎて声枯らしたり、
レパートリーじゃないものを
無理に歌って喉壊したり、
どうしても無理と断ったら
それっきり声がかからないとか。
結構シビアな世界です。
だから合唱を選んだ
という訳でもないんですけどね。
なんとなく導かれて、
合唱団に入って、
外でも活躍して、
ソロ活動を勧められたりもしたけど
やっぱりこの仕事が好きだし、
生活も安定していて、
ソロの仕事も都合がつけばできる。
ストレスもプレッシャーもあまりない
楽しく音楽ができる環境が
彼の性格に合っているのでしょう。
イタリアのテレビでは
黄金期のオペラが普通に放送されます。
今日はテバルディがレオノーラを歌う
運命の力!
ひえ〜!
凄すぎる!
なんと美しい声!
めっちゃゆっくりなテンポでも
余裕のレガートでピアニッシモ!
お兄さん役のバスティアニーニが
もう素晴らしいのなんのって!
結婚一周年記念パーティーで
プレゼントして貰った
スパティフィラム
白い花が咲きました
いい音楽を聴くと草木も良く育つ。
今年もたくさん歌って聴いて
音楽に満ちた一年でした。
来年も美しい音楽に恵まれますように。