明日は2社同時上場となります。いよいよ12月のIPOラッシュも佳境で最終ウィークです。3社同時上場などありますが、大型IPOはありませんので、それなりに需給が引き締まってくれればですね。直近IPOの動きにも気にしたいですね。
それでは、明日上場の直前予想です。
まずは、令和アカウンティング・ホールディングス(296A)から。
⇒令和アカウンティング・ホールディングス(296A)のIPO新規上場情報
・気配更新
上限値段:828円 気配更新:更新値幅18円、更新時間10分
下限値段:270円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(3分)
・注文受付価格の範囲 :90円~1,440円
それでは初値予想です(公募価格:360円)
530円(公募比: +170円/+47.2%)
読者予想平均値:634円 | 中央値:553円 | 補正値:591円
主幹事の引受価格:331.20円。
直前予想はBB予想時とほぼ同じ530円としました。低位株案件でB級レベルには評価できると考えていますので500円はせめて超えて欲しいところでしょうか?このところのIPOの弱さ(特に初値買いの量)を考えると不透明な部分もありますが、同時上場でももう一方は地方上場銘柄なので、実質こちらが注目されるでしょう。分かりやすいところで500円までなら買えるという感じで、結局は500円を少し超えたところで初値が始まると予想しました。
大手予想はよく当たるほうが520円、忖度側が450円ですね。これと言って目立ったIPOらしい特徴はないものの、しっかりと業績の出ている企業ですので、ある程度の買いは入って欲しいですね。500円ぐらいの初値で始まればIPOマネーゲームも出来そうなのですが、今のIPO地合いが全くそういった事が起きそうにないのが苦しいですね。
直近IPOでは結局はキオクシアHDがジリジリと伸びていたり、壮絶公募割れのdelyが回復してきたりと、やや大型・話題になりそう系の方が物色されている印象があります。
次に日本オーエー研究所(5241)。
・気配更新
上限値段:1,265円 気配更新:更新値幅28円、更新時間10分
下限値段:413円 気配更新:通常の更新値幅・更新時間(5分)
・注文受付価格の範囲 :138円~2,200円
それでは初値予想です(公募価格:550円)
530円(公募比: -20円/-3.6%)
読者予想平均値:549円 | 中央値:520円 | 補正値:549円
主幹事の引受価格:506円。
こちらは最終予想は公募割れの530円としました。良く当たる方の大手予想では570円予想と微プラス予想になっています(忖度側は550円の公募同値)。「地方上場銘柄xJトラストグローバル証券」は連続して公募割れしており、その後の株価推移も下落し続けています。その状況で今回のIPOがどこまで頑張るかですね。想定価格から仮条件を引き下げて弱気の状況、もともと地方上場銘柄は指標的には割安に見える内容が多いのは今回も変わりありません。そろそろ地方上場銘柄にも陽の目が来るのか?相変わらずの状況なのか?というのが焦点ですね。
個人的には「相変わらずの結果」と見て公募割れ予想としました。主幹事さんが何度もそういった上場をし続けているので、そう簡単に買われる環境にはなってないと思います。上場時よりも更に下げたところを買い時として見ている人が多いのではないでしょうか?この銘柄は東証プロマーケットからの鞍替え上場です。2022年に500円で一度だけ売買が行われているという閑散レベルで、その500円あたりも目安になりやすそうなのが怖いですね。500円切ったら買いと思われそうな感じもします。
地方上場銘柄は板が薄く閑散相場になります。割安放置されていても普段は全く上がらないのですが、何かをきっかけにいきなり動意づくこともありますので、安くなったところを軽く仕込んで動意づいたら売るという手法で、結構セカンダリーは上手くいくことが多いですので、IPOでも地方上場銘柄は別口の作戦を取るのをオススメいたします。
以上、明日上場予定の2銘柄の直前予想を更新しました。
いよいよ2024年も年末ムードが近づいてきました。残り一週間、悔いのないように立ち回りたいところです。年末年始アノマリーやIPOでは上場ラッシュ中に注目度の差で目立たない状況になってしまった銘柄の見直し買いにも注目したいですね。