2025年 01月 06日
自転車で日本一周をしている若者と話した |
暑い暑い夏のある日。
私はいつものように七曲りを走っていた。
するとサイクルバッグに荷物を満載したMTBが私の前を走ってる。
徐々に距離が縮まってくると
リヤのサイクルバッグに「福島」と手書きされたプレートが付いているではないか。
これは話しかけずにはいられない。
「福島県から来たんですかぁ?」
「はい、福島から日本一周しています!
今日は、この先に無料キャンプ場があるらしいので
そこを目指して走ってます」
「無料キャンプ場?
ああ、赤穂の円山県民サンビーチか。
あと10㎞か15㎞くらいだよ。
もしよかったら、少し先に道の駅があるから一緒に休憩しない?」
お互いにソロ。
陽はまだ高い。
彼は二つ返事でOKしてくれた。
早速、道の駅ペーロン城で私の彼に対する事情聴取が開始される。
聞くところによると
福島から先ずは北日本を制覇して
今は鹿児島に向かっているのだとか。
「北海道はね、大きすぎて大変でした。
漕いでも漕いでもずーっと同じ景色。
しかも寒かったです」
旅のエピソードを目を輝かせて語ってくれる。
「地震の時は大変でした。
僕も千葉に避難してたんですよ」
仕事は1年働いて辞めたそうだ。
それで日本一周の旅が出来るというわけだ。
「なんで自転車で日本一周をしようと思ったの?」
私の問いかけに彼は明確に答えられない。
いや、私の方が膝を打つような彼の答えを期待しすぎていたのだろう。
19歳の彼は未熟で浅はかで、それでいて擦れていない。
自転車で日本一周をやる明確な目的などあろうはずもないのだ。
しかし、彼が最後に言った言葉に
私たち人間が心の奥底に持つ本能を見た気がしたのである。
「今まで走って来た道は僕にとってどうでもいいんです。
もう、どういう道だか分かったから。
僕にとって大切なのはこれからの道。
まだ見たことがない道にワクワクするんです」
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by a-elf
| 2025-01-06 23:21
| 自転車のこと
|
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Comments(4)
Commented
by
一胤
at 2025-01-08 09:01
x
こぎこぎさん、ブログ再開されたんですね。
去年は何回アクセスしても更新されていなかったので残念に思っていました。
私も北海道は、函館から宗谷岬まで往復したことがあります。
コギコギさんの日記を読んで何回か感銘した覚えがあります。
健康第一でブログ更新は二の次でお大事にしてください。
一ファンより一
去年は何回アクセスしても更新されていなかったので残念に思っていました。
私も北海道は、函館から宗谷岬まで往復したことがあります。
コギコギさんの日記を読んで何回か感銘した覚えがあります。
健康第一でブログ更新は二の次でお大事にしてください。
一ファンより一
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Commented
by
a-elf at 2025-01-08 21:13
一胤 さん>一胤 さんのように何回もアクセスしてくれていた読者が居たのに、今まで更新せずにいたことを恥ずかしく思います。
また一からやり直すつもりで今の自分に合ったスタイルのブログを綴っていきたいと思います。
これからも応援よろしくお願いいたします。
また一からやり直すつもりで今の自分に合ったスタイルのブログを綴っていきたいと思います。
これからも応援よろしくお願いいたします。
Commented
by
a-elf at 2025-01-09 22:30
マボさん>な、な、なんと!10年前から読んでくださっていたんですね。長きにわたり休止してご心配をおかけしましたが、なんとか再びブログを書くモチベーションが復活しました。
これからも応援よろしくお願いします。
やっぱり自転車はいいですね。
走ればきっといいことがある!
これからも応援よろしくお願いします。
やっぱり自転車はいいですね。
走ればきっといいことがある!