私は大学で地理学を専攻しました。
地理学科という非常に珍しい学科でしたが、これが体力勝負の厳しくも楽しいところでした。
地理学とは、地球に起こるすべての事象を対象にしているといっても過言ではなく、
その範囲は人文分野から科学分野まで広く網羅しています。
大学ではそれを勉強するわけだ。
勉強した後はどうするかというと、現地に出向きその知識を確かめに行きます。
そうすると、座学ではわからない新たな発見や気づきが得られるのです。
『扇状地』という地形をご存じの方は多いと思います。
実は札幌の中心部は豊平川の扇状地の上に成り立っています。
『扇状地』は水はけがよく、どんな産業が立地し云々かんぬんと授業で習うわけだ。
もちろん大学の授業なので、高校の“地理”とは全く違う高度なレベルの授業です。
地理学科の学生はそれを聞いて、ならば現地に行って確かめてみようと本能的に思うのだ。
で、実際にそれぞれの学生自身が興味のあるところに行ってしまう(それが地理学生の性)。
私も全国あちこち、行ったよ。
実は札幌の中心部は豊平川扇状地の上にあり、それが扇状地特有の産業などが起こったことなどがよくわかる地なのです。
豊平川扇状地がなければ今の札幌の風景は全く違ったものになっていたでしょう。
それを現地で実際に確かめることで物事の理解が進むのです。
これは座学では絶対に学ぶことは出来ません。
ちなみに琴似近辺は琴似発寒川の、手稲区星置は星置川の扇状地の成り立ちの影響を強く受けています。
そういうことを知識だけではなく、現地で直接確かめることが非常に大事になってきます。
現地で実際に見ること、それに勝るものはないというのが私の実感です。
続く
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます