美女と野獣?!(後編) 少女が手に持つ証明書と世界最大級アート・フェアと上野国立西洋美術館
皆さん、こんにちは〜( ´ ▽ `)ノ
alexの続きの記事を
楽しみにされていた方がいらっしゃったら
嬉しいのですが...
もしいらっしゃったら
スミマセン!!
昨日は突如
とある2人の教授のお宅に
ディナーに招待して戴きまして
またとない機会かもしれなかったので
全ての予定を急遽変更して
出掛け、up出来ませんでしたm(_ _)m
では、一昨日の続きですが... _φ(・_・
少しだけ繰り返します。
昔、ペドロ・ゴンザレス(ドン・ペトルス・ゴンサルバス)
という
多毛症の男性がいて
その特異体質ゆえ
10歳の時、彼はフランスに連れて行かれ
アンリ2世の宮廷に送られ
宮廷人として育てられました。
1573年に
カトリーヌ・ド・メディシス女王の侍女とみなされていた
美しいカトリーヌと結婚し
(↑この話がヴィルヌーヴ夫人にとって
「美女と野獣」を書くインスピテーションとなったそうです)
6人の子を授かるも
その内4人が多毛症を遺伝してしてしまい
1人は下に描かれた
アントニエッタでした。
アントニエッタ・ゴンザレスは
1572年にイル・ド・フランスで生まれ
で、1580年から1590年にかけて
家族と共にイタリアを旅行して
亡くなった日付は不明ですが
場所はおそらく
アントニエッタの*父親
ペドロ・ゴンザレスも亡くなった
カポディモンテと考えられていて
ペドロ・ゴンザレスと
その家族は
ヨーロッパで報告されている多毛症の
最古の症例と
考えられているそうです。
*お父さんのお話は
前編をお読み下さい。
さて、アントニエッタが描かれている
この肖像画は
昨日upしました様に
16世紀後半から17世紀初頭にかけて
イタリアのボローニャとローマで活動した
女性画家
ラヴィーニア・フォンターナです。
ところで、アントニエッタが
保護者のとある侯爵夫人に連れられて
1594年にボローニャへ旅行し
そこでウリッセ・アルドロヴァンディという
著名な博物学者と面会しているのですが
この絵も同じボローニャ訪問時に
素描をもとにして描かれたんだろうと
考えられているそうなのですが
この絵でアントニエッタが手に持っているのは
彼女の物語が書かれた
「彼女を示す証明書」なんだそうです。
その紙には
Dall’Isole Canari fu con / dotto al Re Enrico II di fra. / D. Pietro Huomo selvatico che / di presente se trova presso al Ser.mo / Duca di Parma dal qual naqui io / Antonietta et hora me trovo a presso / Alla Sig.ra donna Isabella Pallavicina / Sig.ra marchesa di Soragna 159(?).
書いてあるそうなのですが
まず、「/」は改行したところで
解読は昔の言葉少々難しいのですが
見て解るのは
例えば、カナリア島から
とか
フランス王アンリ2世
とか...
彼女のお父さんは
"l'uomo del selvatico"...
「野生の男」と二つ名があったので
野生の男ドン・ペドロ
とか
パルマ公
とか
私アントニエッタ
とか...
そして、公爵夫人の名前や
159(?)と少々解読不明ですが
その頃の年数が書いてあるそうです。
これは、昨日書きました様に
欧州最大規模のアート・フェア
TEFAFが
「アントニエッタ自身によって概念的に一人称で書かれた『証明書』」
と明らかにしたそうで
また「少女のアイデンティティは正確に定義されており
彼女の本当の存在に疑いの余地はありません」
フォンタナの肖像画は
写真と同じように
描かれた少女の本当の状態を記録し
アントニエッタの歴史的存在を
穏やかに提示する必要がありました。
などと
述べたそうです_φ(・_・
さて、絵画ファンの方はご存知だと思いますが
何故、タイトルに
国立西洋美術館??と思われた方も
いらっしゃるでしょう...
それは、今年の9月から
上野の国立西洋美術館の常設展で
観る事が出来る様になったからなのです🖼
住所:東京都台東区上野公園7-7
ハローダイヤル:050-5541-8600
休館:月曜日(通常は)
で、この絵は
西洋美術館のHPの詳細を見ると
以下コピペですが
Collection of Edgar Bérillon (1859-1948), Burgundy, France, then by descent; Rouillac, June 4, 2023 [Lot 00057]; purchased by NMWA, 24 July 2024.
エドガー・ベリヨン(1859-1948)のコレクション
子孫
フランス、ブルゴーニュ
2023年6月4日 ルイヤック[Lot 00057]
2024年7月24日 西洋美術館が購入
とalexは理解しましたが...
どういう順が正しいのか
alexには分かり兼ねますが
アート関係紙では
催眠術の研究で知られるフランスの精神科医
エドガー・ベリヨンを含む
様々なコレクターの手に渡っていたそうで
2023年にルイヤックで
130万ユーロ(約2億601万円)で競売にかけられ
2024年3月にマーストリヒトのTEFAFの
Rob Smeets Galleryのブースで
出品されていた様で
で、当時の希望価格は
400万ユーロ(約6億3387万千円)を
超えたものでした...
的に書いてありました!!
で、今回のアート関連各紙へ
「(TEFAFは、)ラヴィーニア・フォンタナ作の
アントニエッタ・ゴンザレス
またはゴンサルバスの肖像画が
東京の西洋美術館のコレクションに収蔵されたと
発表できる事を嬉しく思います」と
公式発表したそうですよ☆
長くなりましたが
ペドロ・ゴンザレスのお話は
美女と野獣の作者へインスピレーションを与へ
その娘アントニエッタの肖像画は
巡り巡って
今、上野の国立西洋美術館へ🖼
絵の背景が解っているのと
そうでないのとでは
絵の鑑賞の仕方も変わってくると思うので
ここで皆さんに
alexの知っている事だけではありますが
シェア出来たらな〜とupしました〜( ´ ▽ `)ノ
本当に長々と
お付き合い有難うございました!!
西洋美術館に行くのが楽しみになった!!と言う方も
私は知ってたよ!!と言う方も
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ciao~