今年から通勤で利用するようになった近鉄電車、仕事を終えて桑名から急行に乗って帰宅します。近鉄名古屋駅に到着すると5番線ホームには特急五十鈴川行きが停車しています。20時を過ぎた時間ですからこの特急に乗車するのはお伊勢参りの観光客ではなく、名古屋から三重県近鉄沿線へ帰宅する通勤客がほとんどでしょう。それでもこの列車には近鉄特急の2階建て電車の伝統を今に伝えるビスタカーが連結されています。いろいろ手を加えられてはいますが、この車両も誕生から45年を迎えました。近鉄名古屋駅に停車中のアングルをつい撮影してしまいます。ビスタカー2世に代わって華々しくデビューした頃が懐かしく感じられます。

 

イメージ刷新、塗色も大きく変貌しましたが、昭和世代の初老おやじには新特急色がどうも馴染めません。引退のその日までにもう一度デビュー当時の姿を見てみたい、そんなことを願ってしまいます。と、どうでしょうか、近鉄名古屋駅には今でもあの近鉄特急色が現役だったことに気が付きました。

 

特急の乗車番号位置を示す号車番号の表示器に懐かしい近鉄特急色が残っていました。

 

懐かしさをかみしめる間もなく4番線には名古屋終着名阪特急ひのとりが到着しました。我に返り気を取り直して足早に東山線に乗り換え口へ急ぎました。

 

近鉄特急色と言えばビスタカーの先輩にあたるスナックカーが最後の記憶になりました。近鉄名古屋線黄金駅に近い黄金橋から2021年4月に撮影したものですが、撮影当時は色々な写材にスナックカーがぼけてしまう構図で悔いを残しましたが、今になって振り返ってみればスナックカーのみならずJR東海名古屋車両区に並ぶキハ85系、手前に写り込んだターンテーブル、そして写真奥にあった伝統の矩形庫まで消えてしまいました。わずか3年余前の撮影でしたが、大きく変貌した名古屋車両区周辺を記録することができました。何気ない写真が時間を経て貴重な記録として変化していくようです。

 

(撮影:Canon EOS7DⅡ)

 

↓↓↓

ブログ村に参加しています。よろしければクリックをお願い致します。

 

鉄道ブログ - 鉄道コム (tetsudo.com)