お隣さんまで10数キロ | 羽黒神社宮司のブログ

お隣さんまで10数キロ

さて、

本日は、まず乗用車と重機のお祓いから。

この震災で、大切なお車が被害に逢われた方も多く、ほかにも2件ご予約がございました。

羽黒神社は今、解体工事の真っ最中ですので、こちらから出向してのご祈祷です。
祝詞とお下がりを持参しましたが、

祝詞が若干汚れていますのは、これも、元日、拝殿の下敷きになって、後に救いだしたものだからです。
(なんやかんやのうちに、書き直す機会を失いました)

その後、大麻頒布でしたが、

内方集落は、昨年までは20戸弱だったのが、震災後、ついに一桁になってしまいました。

正院からみれば、被害はまばらながら、更地が増えました。

しかし、残った納屋や、新たに設置したプレハブ倉庫に神棚を祀り、私が訪問する時間に、仮設住宅から来られてお参りされる方も多く、実際住まわれている戸数よりも、大麻頒布数は多いです。

しかしながら、
完全に更地のお宅や、運転免許を持っていない高齢者はそうもいかず、仮設住宅まで出向いて神事を齋行いたします。

ですが、
特に、三崎地区はまとまった地面が少なく、同じ地区でも入居場所はバラバラで、

ここで一件、
次の2件は、
地元にいるときは、お隣さんでしたのに、今は10キロくらい離れた別の仮設号棟。

想定外の時間がかかってしまいました。

お昼頃、伺う予定のお宅に、だいぶ遅れて到着。

その方も、今お住まいの仮設住宅から、解体されたご自宅に残った倉庫に祀られた神棚にお参りに来ておられるので、時間指定なわけです。

で、
ご自宅の敷地内で収穫されたミカンを下さいました♪
昔は、能登の地に植えられたミカンは、すっぱくて食べられませんでしたが、

今は温暖化の影響(?)か、甘くなってきているのです。

(ご主人)
「いいことっていうたら、それくらいのもんや」

いや、来年は少しはいい年にしましょう(^◇^;)



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