12月26日(木)シアタークリエにてソワレ鑑賞
作詞をブライアン・ヨーキー、作曲をトム・キットが担当し、
2008年にオフ・ブロードウェイでデビューしたアメリカのロック・ミュージカル。
2009年にはブロードウェイで上演。
トニー賞で11部門にノミネートされ、
最優秀作曲賞、最優秀オーケストレーション賞、最優秀ミュージカル主演女優賞を受賞。
日本版は2013年、2022年に上演されています。
音楽 トム・キット
脚本/歌詞 ブライアン・ヨーキー
演出 上田一豪
ダイアナ 望海風斗
ゲイブ 甲斐翔真
ダン 渡辺大輔
ナタリー 小向なる
ヘンリー 吉高志音
ドクター・マッデン/ドクター・ファイン 中河内雅貴
双極性障害の悪化に苦闘する母親ダイアナと、
彼女の病気に献身的に尽くす夫ダン、
母からの愛情を感じ取れず悩む娘ナタリーを中心としたお話。
喪失の悲しみ、うつ病、自殺、薬物乱用、現代の精神医学における倫理
などシビアな内容。
情報を全然入れずに行ったので、かなり重く深いストーリーに
最初は戸惑いました。
でも、この先はどうなるのだろう、何故この家族はこうなってしまったのだろう、
と舞台の展開に釘付けになりました。
大部分が歌で進んでいきますが、歌唱力もさることながら
演技力も求められる。
特にダイアナは難しい役だと思います。
望海さんが宝塚では決して発しなかったようなセリフもあり、
2020年の彼女の初演の際は
だいもんファンにはかなり衝撃だったのではないでしょうか。
それだけ実力が認められたと言うことですよね。
大きな喪失を経験したとき、それに正面から向かっていけるのか、
それとも無かったことのようにふるまうのか、
とても難しい問題だと思います。
「normal」であることを求めず「next to normal]でいいじゃない、
そんな気持ちで生きていく方が楽であることは私も同感です。
もう少し若い頃に観ていたら、共感して号泣していたかもしれません。
その時の情況によっては深く刺さるお話でしょう。
今の私はそんな情況をちょっとだけ超えてしまったかな、、、。