今日の例会に、入院中の人が参加していたのですが、入院中に誕生日を迎えて、自分でコンビニでケーキを買って祝った、そんな話をしておられました。
そういえば私も入院中に誕生日を迎えていたけど、その時は気が付きもしないものだから当然祝うことなんかもありませんでした。それで、自分の誕生日を祝ったことなんてことがあったのはいつ頃だったのだろう、そんなことを考えてみました。
断酒してから11年半一人暮らしで、自分から祝おうなんて思ったことはありません。それ以前、まだ家族がいたときでも、酒におぼれていつも飲んだくれていた頃には家族から愛想をつかれていましたから、祝ってくれるなんてことも無かったです。
それでいろいろ思い出すと、下の子供が10歳のころ、勤めを終えて家に戻ったら、飾り付けがしてあって、夕食に誕生日を祝ってくれたことがありました。、それが最初で最後のようです。子供が10歳ということは20年余り務めた会社をリストラされる、3年ほど前と言うことになります。
ということはもうそろそろ、心がアルコールに囚われ始めていた頃のことです。もうその頃以降は、妻も子供たちも私を相手にしなくなっていったわけで、本当に最期の機会だったという事なのでしょう。
それから20年はもはや家族に相手されなない寂しい日々を送り続けたという事なんですね。思えば寂しいことです。まあこの年になってしまうと、誕生日なんてものはそれこそ冥土の旅の一里塚でしかないので、祝うこともないと言えばそれまでなのですが、それでもアルコール依存症や2か所の癌を乗り越えていまだに生き延びていることを思えば、よく今まで生き延びました、と自分をほめてもよさそうです。
今度の誕生日はちょうど70歳ですし、自分で自分をちょっとは褒めてみようかななどと思ったのでした。