上野に出かけたついでと言ってはなんだが、いい機会なので東京都美術館で開催中のデ・キリコ展に行きました。
Giorgio de Chirico展
平日の午後なので人少なめでじっくり鑑賞できました
建築物やオブジェの中に形式化された人間であるマネキン(マヌカン)がポーズしているシュールレアリズムの先駆け
リズムのある紋様で形式化された波の表現のうえに佇む白鳥
暗い青緑色の独特の空
輪郭線が黒く太く、構図も次に続くコマを観るものに予感させるような劇画調で、今見ても新感覚で楽しい。
バラ色の塔のあるイタリア広場
この道を進んでいくと何が現れるのか…ワクワク感がありますね
オデュッセウスの帰還
本人は大海原に出て大冒険しているつもりが、実は自宅で壮大な妄想していただけの中二病の人のような。俺の本気はこんなんじゃないんだとか言って、現実の世界と夢の乖離にもがき苦しんでいる若い人を表現しているように見えました。
ある意味今日的でなぜか共感できる絵がたくさん。
ではこの日のメインイベントに続く…