シムーン第二章 ～乙女達の祈り～

金と欲に目が眩み、弱者を踏みにじって地獄に堕ちた亡者共（笑）
今の日本は被害を訴えた弱者の方が干されている。こんな悪習慣が横行するのは日本だけだ…力のある者が罰を受けなければならない。

【偉くなると『役得』と言うものがついてくる日本社会の異常さ】
「死んだジャニーズの喜多川社長がホモですから、あそこに所属していて売れているタレントは全員ホモだと思って間違いありません。
なので少年隊の東山紀之やSMAPの木村拓哉、KinKi Kidsの堂本光一や嵐の櫻井翔も、みなジャニーさんにオカマを掘られてます」

と言うのがイギリス公共放送局BBCの『J-POPの捕食者 秘められたスキャンダル』が世界に配信された際の最初のネット上の反応だった。
有名で信用の高い放送局の配信だっただけに、日本の音楽芸能界に君臨したジャニーズ創設者の喜多川氏が、スカウトしたタレントの少年達にホモセックスを強要していた事実が世界に知れ渡ってしまったが、汚い日本の芸能界や放送界は自己保身から懸命にもみ消しに走った。
しかしほどなく報道の事実を裏付ける証言が元ジャニーズJrのカウアン岡本氏や二本樹顕理から出るに及んで、日本のマスコミも真実を追及せざるを得なくなり、ジャニー喜多川氏の姉メリー氏の娘で、現ジャニーズ社長の藤島ジュリー景子氏も動画で見解を述べるに至った。

そして数カ月が経ったが、当のジャニーズ事務所や放送界の優柔不断な態度もあり、何一つ問題が解決しないまま事態は混迷を深めている。
だが世界は日本の優柔不断さを待ってくれない…近年、性的トラブルが頻発して神経を尖らせている国際スポーツ連盟は、性的スキャンダルを抱えている個人やプロダクションのタレントをCMに起用する企業は、オリンピックなどの国際競技のスポンサーにはなれなくなった。
今大手企業は次々とジャニーズタレントを自社のCMから降ろしている。21年の東京オリンピックは嵐の櫻井翔がMCを務めたが、今のままだともう二度と公共の場で彼を見る事はないだろう…さらに事態を悪化させているのが、生前のジャニー氏とコネのあった連中の発言である。
※そもそも日本人は世界を見ていない…ジャニー氏は日本だから好き放題やれた。イスラム圏なら宗教戒律を破ったとしてホモ変態は処刑されるし、欧米では小児性愛者は投獄される。日本ではホモも処刑されずに済み、小児性愛にもルーズだからしたい放題だっただけである。

「（BBCの報道などは）漠然とした噂」「両家は義理と人情で繋がっている」「（性加害者でも）尊敬に値する」＝山下達郎
「偉大なジャニー氏の功績に対する冒涜」「死人に鞭打つ日本人の恥」「楽しんでおきながら恩を仇で返す」＝デヴィ夫人
一目で分かるのは被害者に対する思いやりがない「庶民はバカだからジャニー氏が分からない。自分達は理解している」と言う独善的で傲慢な言い草である。身内びいきで弱者の気持ちを分かろうとしない自己中心的な人間なのだろう。それが彼らの人間としての正体である。
それに比べるとデヴィ夫人に非難された東山紀之はまだ立派である。自身もジャニー氏の被害者だからかも知れないが、辛い告白をした仲間をねぎらい、ジャニーズの先輩として性被害の解決に向けて努力する旨を約束した。上記の者達より若いにも関わらず大人の態度である。
次にジャニー氏の性犯罪よりも、義理人情や恩顧、人を楽しませた功績の方が大事だと言うのは法をないがしろにする危険な考え方である。
（親分への）義理人情や恩顧が法より上なのは一般と掛け離れたヤクザ社会であり、功績のある人が罪を免れるなら、上の人間は法を無視してよい（日本はそうなっている所もあるが）事になる。それがまかり通れば日本はジャニーの如き人間ばかりが得をする無法国家になる。
その犠牲となる立場の弱い者には地獄である…そして義理人情や恩と共に日本人が騙されやすいのが「死んだ人を悪く言うな」である。だが死んだら誰もが仏にるなら、生前に好き放題悪事を働いても死ねば無罪放免になる訳である。悪人にとってこれほど都合のいい話はない。
自分がジャニー氏ならそんな理屈も分からず「死人に鞭打つな」と弁護してくれるデヴィ夫人は大歓迎だ「ざまぁみろボンクラ一般人共」とあの世で高笑いする…さらに「なぜ性被害に遭った時にすぐに訴えないのか？そうすれば今になって国連まで呼ばなくても済んでいる」
「僕の言う事を聞かないとデビューさせないよ」とジャニー氏に脅されている少年が性被害を訴えられるはずがなかろう。だから強い立場を利用した卑劣なやり方だと非難されている…チヤホヤされていた世間知らずの元大統領夫人には弱い者の気持ちがまるで分からない様だ。
また被害者が国連を呼んだのではない…2015年の伊藤詩織さん事件で日本のビジネス界や政界が弱者に枕営業を強いていた実態が発覚した。にも拘らず日本の悪しき性慣習に何の対策も取らない政府に業を煮やした国連が、今回の芸能界と放送界の性犯罪隠蔽に怒っただけ。
つまりこれまで積み重ねてきた悪しきビジネス慣習が下地になっている訳だ…外圧によってしか変われない卑しい国民性が何とも情けない。
【▼ 話は下段へと続きます】


【社会学者：宮台真司】加入儀礼がまだ残っている日本。告発せずに我慢する芸能界や職人の世界
スタッフだった時代に、実際に楽屋の隅で泣いている人を見たが、カースト制度＝上下関係が色濃く残る業界では、自分がいた半世紀前と変わらぬ悪しき風習が新人さんや女性を苦しめているらしい。悪いものを悪いと言えない…言わない日本人っていったい何なんだろうか？

　
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