秘密~許せない真実~(ネタバレ)~韓国・ムナクソ哀しみ映画~ | 映画でもどうどす?

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映画と読書の感想を気が向いたら書いてます。
どちらも、ホラーとミステリが多め。
ホラーなら悪魔よりゾンビや怨霊。
ミステリならイヤミス。

  ■あらすじ

 

 

●イ・ドングン…刑事

●チェ・ヨンフン…いじめから自殺した

●カン・ボンジン…トイレでKILLされてた男

●キム・サンヒョン…兵役時代の先輩

 

 

少し時系列やらを変更しております。

 

 

トイレで男が惨殺されていた。

口の中にあった日記の切れ端を捜査の手がかりに、犯人を追おうとする刑事ドングン。

 

 

被害者のボンジンは、

かつて兵役していた時も

相当なアレでやらかしていた奴。

 

 

そのボンジンがへつらっていたのが当時の小隊長・サンヒョン。

 

 

彼らは優しいヨンフンをいじめまくり、

ヨンフンは10年前に自殺した。

 

 

ドングン刑事はヨンフンが兵役当時仲良くしていた獣医に話を聞きに行く。

彼がボンジン殺しの犯人に一番近い立場にいると警察は見ていた。

 

 

だがサンヒョンもボンジンに金をゆすられていたことから、こちらも有力候補。

 

 

事件は連続殺人の様相を見せ始め、

別の男が下半身を抉られるような形でKILLされてしまう。

サンヒョンもまた、あの世へGO!

 

 

被害者のもとに残る遺留物が次の犠牲者を指し示していることもわかってくる。

この辺、なかなかうまいミステリタッチ。

 

 

ヨンフンは学生時代にゲイ疑惑をかけられていた。

 

 

「自分はちょっと変わってるから、

友達なんてできないと思ってた。

でも仲良くなれて嬉しい」

そういってヨンフンは心から友人を慕っていただけなのに。

 

 

ゲイの噂を立てられ、友人は自殺。

ヨンフンは退学からのヒッキー。

 

 

なんとか兵役に行けるまでに回復するが、

軍ではいつもいじめられ生傷の絶えない日々。

でも、そこでも仲のいい友人は出来た。

後に獣医になった、彼…。

 

 

だが、ヨンフンの心と身体をズタズタにしてしまったあの事件が起きる。

ヨンフンは軍で性的暴行を加えられてしまうのだ。

 

 

それが下半身抉られ男の犯行。

 

 

そのことを苦に、そして生きることに希望も何も見いだせなくなり彼は自殺。

やさしく思いやりのある青年は、

若い命を「絶たれてしまった」のだ。

 

 

ドングン刑事はヨンフンの学生時代のクラスメイトだった。

 

 

あのヨンフンが殺されてさーと、

同じく学生時代の友人に言うドングン。

そこで彼はクラスメイトから衝撃の真実を聞かされる。

 

 

「ヨンフンがゲイだって言いだしたのお前じゃん」

そこからうわさが広がりはじめた。

 

 

ヨンフンの人生を狂わせた最初の人物は

ドングン。

 

 

殺人事件の犯人はヨンフンのママ上。

 

 

ママ上はヨンフンが性的暴力にさらされて助けを求めたときに、

何が起きていたのか知らなかったので

救出に行かなかったことをずっと後悔していた。

 

 

ママ上のもとに駆けつけるドングン。

彼にママ上は言う。

「あなたの罪は何かしら」

「私たちのことを忘れてはだめよ」

 

 

そう言い残しママ上は自殺。

 

 

救いがまるっきりありませんやん!と思いつつ。

 

 

■おしまい 

 

 

 

  ■感想

 

 

辛し。あまりにも辛し。

 

 

「あいつゲイやん」なんて軽い一言のせいでヨンフンの人生が狂っていく。

言うた本人はすっかり忘れてる。

 

 

何度も何度も差別されコケにされ、

立ち上がって人生やり直そうとしたら

また暴力を振るわれ。

 

 

こんなやるせない人生があろうか?ってくらい、ヨンフンの人生が哀しい。

 

 

軽く発した言葉が原因で他人の人生を揺るがしてしまう罪。

反抗しない弱い相手を暴力で屈服させる罪。

息子の仇を撃つ罪。

 

 

最後のは罪じゃないですね。

アタイ、罪判定はしません。

ですよね?真千代姐御!

「そや」(真千代姐御のおことば)

 

 

自分の息子が、あないな目に遭って黙ってるオカンがおるけぇ!

アタイなら、もっと地獄の苦しみを味わわせたる。

 

 

惜しむらくは、

過去と現在を行ったり来たりで

「この人は、どちらさんですやろ」と

最初戸惑っちゃうのが欠点。

 

 

人の顔を覚えられないアタイに、これはきつい。

みんなもっと一目でわかる様なキャラ付けしてくれ。

 

 

この映画のテーマは。

何の気も無しに言った

その一言が、

取り返しのつかない悲劇を生むので、

言葉には気をつけよう。

自戒を込めて。

上矢印

これ!

 

 

なかなかキツイシーンもあるけれど、
高校生くらいには観てもらってもいいんじゃないかなーとは思う。
こういうエグい映画を撮れるのは
韓国やなー、と思う。
ジャパニーズでは、無理っしょ。
ポチスター

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