四国九州横断駅巡り23夏(27) 予讃線 下灘駅 ~瀬戸内海を望む名物駅~
串駅から上り列車に乗車して「愛ある伊予灘線」を少し戻ります。
ひと駅だけ戻って下灘駅に到着。ここで下車しましょう~。
下灘駅は愛媛県伊予市双海町大久保にある予讃線の無人駅。
ホームから瀬戸内海が望める素晴らしい立地にあることでよく知られている名物駅です。観光客が車で訪れる様子は、同じ海の見える駅の大村線の千綿駅や島原鉄道の大三東駅などによく似ているという印象です。今回は平日早朝だったこともあるのか人はまばらでした。
ちなみに「下灘」という名前の地区は無いようですね。所在は「大久保」の一番端っこで、すぐ先は「串」。前回話した串駅と下灘駅の中間点にある漁港付近が最寄りの街だと思います。その意味では何故ここに駅が??と思ってしまいますが、結果的にこれが名物駅を生んだ要因のひとつなのかもしれません。
駅構造は単式ホーム1面1線。ホームに面した駅舎が陸側にあります。
松山方から見た様子。ホームから伊予灘がよく見えます。
振り返って松山方面。伊予市行きが出発。串駅と比べると立地に余裕がありますね。
ホームから望む瀬戸内海。海との間には国道378号が走っています。前回も話しましたが、378号は海岸を埋め立てて、改良別線として新たに通した道路です。それまではホームの下が波打ち際だったそうです。ですので、現在は「日本一海に近い駅」ではなくなってしまったようですね・・・。ちなみに現在「一番海に近い駅」はどこか・・・候補がいくつかあって難しいところです。
宇和島方から見た様子。ホームが広々としていますが・・・
左端の電柱や上屋の立つ狭いコンクリート部分が実際のホームになるそうです↓。
元々は島式1面2線の構造だったところを、新線開通後に陸側の1線を撤去して埋め立てたそうです。新線開通の影響は大きいのかもしれません。
駅舎の手前には四国の駅でたまに見かける"らぶらぶベンチ"がありました。強制的に"らぶらぶ"になります(笑)
そして駅舎外観。1935(昭和10)年6月の開業時からの建物だそうです。コンパクトな木造平屋建ては私好み♪
手前の道路がおそらく旧国道だと思います。道の手前側はすぐ山で周辺の民家はまばら。ただ、駅の目の前に珈琲店があるようですね。2つ上の画像に見える白い車がそうかもしれません。
駅舎内の様子。写真や感謝状がたくさん並んでました。写真は夕陽のものが多いようです。お勧めはやっぱり夕焼けの日が沈む時間帯なんでしょうね~。
上のほうに飾られていた版画をアップしてみました。昔の下灘駅です。
構造は島式ホームの1面2線。両側に側線が1本づつあります。海は今よりも近いですね。
駅舎からも海が良く見えます。改札越しに海が見える駅で思い出すのは、東海道本線の根府川駅。あちらは崖の上の駅舎ですが、ほぼ同レベルでこれだけ見渡せるのは不思議な感じで珍しいと思います。
さて・・・滞在15分ほどで次の列車の時間です。