「勉強は嫌いだけれど、塾には行きたい。」
この言葉は先日、とある生徒さんの保護者様から、
私立高校合格のご報告とともにいただいたLINEに書かれていた言葉です。
とある生徒さんが言っていたというこの言葉を聞いて、
「勉強の楽しさを伝えきれなったか…」という気持ちもある反面、
塾へ来ること自体については楽しんでいただけた様子で、
とてもうれしい気持ちになりました。
塾へ勉強をしに来る生徒さんで、「勉強が好き!」という生徒さんは稀だと思います。
どちらかというと「嫌だな…」とか「できれば、やりたくないな…」などの気持ちで来る生徒さんがほとんどだと思います。
だからこそ、本当は学ぶことの楽しさを教えてあげていと思うのですが、
今回はそこまで到達できなかった自分の力不足を感じつつも、
塾へ来ることについてだけは楽しんでもらえたようで、うれしさと同時に、ほっとして安心した気持ちになりました。
でもきっと、楽しくなかったこともあったと思います。
学ぶ中で、わからなことに出会い頭を悩ませたこともあったと思います。
それを1つ解決しても、また新たなわからないところがあらわれてくる、
そんなことの繰り返しで、気が滅入るようなこともあったと思います。
私も、もしかしたらどこかで指導に力が入りすぎて、
注意をしたり叱ったり、そんなこともあったのではないかなと思います。
でも、そういったことを踏まえたうえで最後にトータルをして、塾に来ることを楽しんでもらえていたなら、
この塾で過ごした日々は無駄ではなかったのかな、そんなふうに思います。
学ぶことを通じて「できた!」という嬉しさはもちろんですが、
学ぶことで得られるものは、他にもたくさんあると思います。
学ぶことが楽しい環境づくりを大切にして、
学力だけでない“何か”を得られるように
これからも生徒さんとともに頑張っていこうと思います。