自作アンテナのルーツ(2)50MHzAM/FM帯用1ele_LOOP

 二作目は、1973年の高校二年生頃だったかと思います。当時個人の開局は、50MHzAM/FM、無線機は、トリオTR-1100(1W出力)だったのですが、冬休みに和歌山市内のボロボロの木造アパートの2階の窓にあった手すりを利用して、木切れを十字架のように張り合わせて、釘で鈴メッキ線をその木切れの端に固定した垂直設置タイプの1エレメントLOOPアンテナです。

 この時もSWR計は無く、全く無調製で使用しました。当時AM局は、50.5中心に~51.0付近まで、FMは51.0がメインチャンネルで、そこからQSY以降は、51.0より上で、52.0未満で運用することが多数だったと思います。
 SSBでの運用局もあったのですが、極少数派だったように記憶しています。
※同じトリオのJR-310+TX-310ラインなら50MHzでもSSB運用はできました。しかし、貧乏学生の身分では高くて買えませんでした。それよりも50MHzの主力機は、井上電機のIC-71(10W)だったと思います。これは、JA5YAPのクラブ局で使いました。(アンテナは、高さ6m程度の5エレメント八木)

 LOOPアンテナの高さは、2階窓よりは、少し高い位置ですが、アパートの屋根より全然低いので、飛び/受けともにTR1100内蔵のホイップアンテナよりは少しマシな程度です。そのため、相手局のSが弱くなると内蔵ホイップと同時に使っていました。それでも和歌山市内の局となら、何とか交信することができました。
 このLOOPアンテナは、短期間でしたが、アマチュア無線用アンテナとして初めての自作アンテナとなりました。

(参考)
 その後、近くの親戚だった木工所にある鉄骨コンクリートブロック構造の建物の一部3階建て部分(2階屋上へ出るための踊り場)をシャックに貸してもらい、アンテナは、その2階屋上の鉄パイプ手すりに固定した3.6m長のコンジットパイプの先端付近に市販の4エレメント八木へとグレードアップしたおかげで、大阪、兵庫、徳島県等を始めEスポでは全国相手の設備となりました。
※ローテーターはとても手が出ず、聞こえる局に向けて、アンテナ位置まで走っての手回し変更です。
※電源も市販の定電圧電源は手が出ず、自作の電源(真空管用トランスの6.3Vヒーター電圧端子直列へブリッジ整流とコンデンサのみ)出力へ無線機と並列に車両用中古バッテリーのフローティングによる運用です。その後、安定化電源部を自作して、電源だけの運用も可能となりました。

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