昨年12月20日頃、Google は Android 15 QPR1 Beta 3.1 を実行している Pixel ユーザーは、ベータ版から安定版に戻すときにワイプ(データの削除)を必要としないアップデートが利用可能になりました。しかし、2025年1月のセキュリティアップデートが展開された現在でも、このベータ版から安定版にワイプせず戻せるアップデートが展開されていない Pixel ユーザーが多数いることが報告されました。
この問題は IssueTracker や Reddit でも報告されており、どうやら Android 15 の最初の Feature Drop アップデートが、QPR1 Beta 3.1 よりも古いタイムスタンプで展開されているために発生しているようです。これにより競合が発生し、Pixel デバイスがベータ版を新しいバージョンと認識してしまうため、安安定版のアップデートが展開されない状態になっているとしています。
現状ではこの問題を解消する方法は Google にしかなく、ユーザーは Google が適切な OTA をリリースするか、QPR2 の次のベータサイクルのときまで安定版に戻すのを我慢するか、あるいはデータをワイプして戻すかしかありません。いずれにしても Google が問題に対処することを祈るしかないですね。
なお、私の Pixel 9 Pro Fold も今回のパターンにハマってしまい、数日前まで安定版に戻すアップデートが展開されず、最終的に初期化して安定版に戻すことにしました。毎回セットアップするのは手間なので、次のベータではこのような問題が起きないようにしてもらいたいものです。