5.それが余命になるかもしれない…? | 夫は慢性骨髄性白血病と腎細胞がんのダブルキャンサー、長女は遠視性弱視。

夫は慢性骨髄性白血病と腎細胞がんのダブルキャンサー、長女は遠視性弱視。

遠視性弱視&調節性内斜視で治療用眼鏡をかけている長女。
そして、次女と長男。
夫がまさかの慢性骨髄性白血病と腎細胞がん。

腎臓に腫瘍がある、と判明して、翌週の診察。

エコーの結果を見ると、境界は明瞭、大きさは4cmくらい。

血液内科では「血管腫かなぁ?」と言われた。



境界明瞭だから、湿潤とかではないってことなのかな?と、私は解釈。そんなに悪性度は高くないのかも?と。(素人見解です。)










そして泌尿器科の診察へ。



ここで、いきなり、サラッと言われる。








泌尿器科医師「もし腫瘍が腎臓がんだった場合、転移があると5年以内くらいで、し…亡くなっちゃう人が多いから、早めに検査した方がいいと思いますよ〜」







……。

………え?



『今日のランチはAセットがオススメですよ〜』

みたいな、軽い感じで…言う内容だった………??



夫「…あぁ、そうなんですね」

じゃぁ早めに検査を、って話をすすめてるけど、

夫は大丈夫じゃないよな…??


今後の検査についての内容を話し、診察室を退室。

血液内科の医師と連絡を取り合ってから、また呼ぶのでお待ちください、とのこと。







中待合室で、再び待つ。









ここで、夫に異変が起きる。


息が荒い。

「おえっ」えずく。

ビニール袋いる!?と声を掛けるも、反応が乏しい。

顔に、大量の脂汗。

顔色がいっきに白くなってる。

身体が傾く。

身体を支えて背中をさするけど、私だけでどうにかなる感じじゃない。


どうしよう!?

数分が経ち(感覚ではもっと長く感じたけど、実際はそのくらいかな)、周りにいた患者さんの視線も感じる。



と、そこに。

たまたま受付の人が来てくれた!

受付と中待合室は互いに死角になってるけど、このタイミングで来てくれてありがとう!!


すかさず声を掛ける。

私「すみません、ちょっと助けていただけますか?」

受付の人「どうされました!?」



受付の人が看護師さんを呼んでくれる。

看護師さん「別室で休みますか!?」

夫「いや、大丈夫です…」

私「いえ、できれば休ませたいです、お願いします。」



そうして、別室(処置室かな?)に案内していただき、横にさせてもらえた。

spO2や血圧を測ってくれた。

何より、看護師さんが診てくれるという安心感。

すごく、すごくありがたかった。



spO2も血圧も通常より低め。

夫「主治医の話が受け入れられなくて…精神的にきたんだと思います…」





しばらく休んでいると、泌尿器科の医師がきてくれた。

医師「血液内科の方と連絡とれました。診察室に移動せず、ここ(処置室)で大丈夫ですよ。」

「血液内科の方では、白血病由来の腫瘍が腎臓にできている可能性もあるとのことです。」

「その場合はこちら(泌尿器科)では治療をせず、白血病の治療をすることで、腎臓の腫瘍も小さくなっていくと考えられます。」

「そのため、やはりもう少し検査をしてはっきりさせましょう。」






希望の光が見えたかのようだった。

白血病では脾臓が肥大することが多いけれども、別の臓器にまで及ぶ場合があるとは、知らなかった。


腎臓腫瘍で良性のものは、わずか10%程度だと、あらかじめ検索で知った。

でも夫の場合、悪性にしては境界が明瞭だし、3〜4年前の健康診断で腹部エコーも診てもらってるはずだ。

そのときは異常なしだったはず。


良性の可能性は低い。

だからといって、悪性にしては、疑問が残ると思っていた。

白血病由来の腫瘍ということならば、しっくりくる。

腑に落ちる。



結論をいえば、その希望も打ち砕かれるのですが、

このときの私は、そう信じて疑わなかったのです。







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