腎臓に腫瘍がある、と判明して、翌週の診察。
エコーの結果を見ると、境界は明瞭、大きさは4cmくらい。
血液内科では「血管腫かなぁ?」と言われた。
境界明瞭だから、湿潤とかではないってことなのかな?と、私は解釈。そんなに悪性度は高くないのかも?と。(素人見解です。)
そして泌尿器科の診察へ。
ここで、いきなり、サラッと言われる。
泌尿器科医師「もし腫瘍が腎臓がんだった場合、転移があると5年以内くらいで、し…亡くなっちゃう人が多いから、早めに検査した方がいいと思いますよ〜」
……。
………え?
『今日のランチはAセットがオススメですよ〜』
みたいな、軽い感じで…言う内容だった………??
夫「…あぁ、そうなんですね」
じゃぁ早めに検査を、って話をすすめてるけど、
夫は大丈夫じゃないよな…??
今後の検査についての内容を話し、診察室を退室。
血液内科の医師と連絡を取り合ってから、また呼ぶのでお待ちください、とのこと。
中待合室で、再び待つ。
ここで、夫に異変が起きる。
息が荒い。
「おえっ」えずく。
ビニール袋いる!?と声を掛けるも、反応が乏しい。
顔に、大量の脂汗。
顔色がいっきに白くなってる。
身体が傾く。
身体を支えて背中をさするけど、私だけでどうにかなる感じじゃない。
どうしよう!?
数分が経ち(感覚ではもっと長く感じたけど、実際はそのくらいかな)、周りにいた患者さんの視線も感じる。
と、そこに。
たまたま受付の人が来てくれた!
受付と中待合室は互いに死角になってるけど、このタイミングで来てくれてありがとう!!
すかさず声を掛ける。
私「すみません、ちょっと助けていただけますか?」
受付の人「どうされました!?」
受付の人が看護師さんを呼んでくれる。
看護師さん「別室で休みますか!?」
夫「いや、大丈夫です…」
私「いえ、できれば休ませたいです、お願いします。」
そうして、別室(処置室かな?)に案内していただき、横にさせてもらえた。
spO2や血圧を測ってくれた。
何より、看護師さんが診てくれるという安心感。
すごく、すごくありがたかった。
spO2も血圧も通常より低め。
夫「主治医の話が受け入れられなくて…精神的にきたんだと思います…」
しばらく休んでいると、泌尿器科の医師がきてくれた。
医師「血液内科の方と連絡とれました。診察室に移動せず、ここ(処置室)で大丈夫ですよ。」
「血液内科の方では、白血病由来の腫瘍が腎臓にできている可能性もあるとのことです。」
「その場合はこちら(泌尿器科)では治療をせず、白血病の治療をすることで、腎臓の腫瘍も小さくなっていくと考えられます。」
「そのため、やはりもう少し検査をしてはっきりさせましょう。」
希望の光が見えたかのようだった。
白血病では脾臓が肥大することが多いけれども、別の臓器にまで及ぶ場合があるとは、知らなかった。
腎臓腫瘍で良性のものは、わずか10%程度だと、あらかじめ検索で知った。
でも夫の場合、悪性にしては境界が明瞭だし、3〜4年前の健康診断で腹部エコーも診てもらってるはずだ。
そのときは異常なしだったはず。
良性の可能性は低い。
だからといって、悪性にしては、疑問が残ると思っていた。
白血病由来の腫瘍ということならば、しっくりくる。
腑に落ちる。
結論をいえば、その希望も打ち砕かれるのですが、
このときの私は、そう信じて疑わなかったのです。