毛利甚八原作「たぢからお」傑作です 2025年01月03日 いやぁ~すごい傑作読みました手塚治虫さんの「火の鳥」以来の感動でした昔の地方共同体のリアリティがあります。それは現在の日本人が失ったものへの警告に満ちた物語です100年位前には地域共同体の中で生きた日本人が、高度成長期に都市に大量に流れ込み、現金収入を得、それがテレビ、冷蔵庫、ファッション等の消費に飲み込まれていく高度消費社会を生み出した。地方での家族、親族、共同体という大きな塊から、都市での核家族化、やがて家族さえ解体化が進み、個々に分断がされていく。身近な自然に即した暮らしは失われ、内なる自然も失くし、父、母、子供の役割、結びつきが弱く、さらに男女の境界も曖昧になる。ひ弱にならざるを得ない個人が、学校や社会から押し出され歪んでいく。そこに共同社会の保有していたセーフティーネットは、精神的にも経済的にも皆無です共同体が2000年の歴史の中で、保有していた飢えの中で共に生きる相互扶助社会、おきてや絆を守る祭り等の伝統行事の重要な役割、それらを示す物語です「たじからお」は「田の力の男」でしょう 恐縮ですが下の にほんブログ村&人気ブログランキング の文字をぽっちと・クリック下されば励みになります。にほんブログ村人気ブログランキング 【同病の三本松のおじさんの一言】私も日々本来日本人が普通に持っていた相互扶助の素直な心が希薄になりつつあると感じます。そこには人間の暮らし全般に利便性と効率化の価値基準でしか測らない「ものさし」しかないようです。もう少しそれらの要素とは相いれない根っことしての感性、美意識を持ち続けたいと思ってはいるのですが果たしてどうなりますやら。【返信】祭りなどの伝統行事が継続している地域では、幅広い年代層の交流や、相互扶助の精神は残っていると思うのですが、それでも地方は過疎の波に飲み込まれつつあります。年一度、心身を思い切り開放し楽しみつつ地域の絆を深める祭りが残ることを願ってやみません
この記事へのコメント
meganesaru707
>
拝読頂いて、本当にありがとうございます
kenji-s
いつも興味深く拝見しています
meganesaru707
>てんてんさん
>nice!代わりに「B!」☆ポチッと♪
了解です
てんてん