目標はサブシュガー、3時間10分以内。
サブ3は無理でも3時間1桁台なら自分でも納得出来る目標だ。
列車は2本編成された臨時便の2本目にしようとしたが、TXの秋葉原駅でトイレを済ませても、それより1本前の列車に座れて乗ることが出来た。
会場に着いて会社のランニング部の友人と写真を撮り、着替えを済ませて荷物預けスタート地点に。最後のトイレは自分のスタートブロック最寄りで。大きい方に入ろうか迷ったが、何も出そうにないので、小用の方に移動しようとしたところで、ひらぶーさんに遭遇し今日の目標などを伺った。
スタートはCブロック。
すっかり提出したつもりになっていた記録証を出し忘れていた。公式サイトでも出し忘れないかアラートが出ていたのにエントリー即日に出したと思い込んで確認を怠ってしまった。気付いたらのは公式サイトに「スタートブロックの割り振りについて」という記事が掲載されてからだった。
スタートして最初の1kmくらいは密な集団なので、兎に角転ばないことを最優先に流れ合わせて走る。
その内集団もバラけて来たのでペースを調整する。GARMINの2kmのラップではキロ4'13"とオーバーペースだったが、最初の1kmが5'05"だったので良しとする。そこからは4'25"をターゲットにするが、どうしても安全圏で走ろうと4'20"くらいになってしまう。
水戸黄門でガクッとペースが維持できなくなった13kmも無事そのまま通過する。
この辺りで「片岡純子」というゼッケンを着けたゲストランナー?の方の少集団がちょうど良いペースで走っていたので、これに乗車した。やはり、ペースの会う集団に入ると楽だった。そう思ってGARMINに目をやると少し集団のペースが遅くなっているようだったので、前に出た。
15km地点手前でトイレがあったので小用をたす。スタート少し前から感じていた尿意が最後までは持ちそうにないのでどこかで行くつもりではいた。トイレ後はロスを無理ない範囲で挽回する意識もあってペースが少し上がった。
GARMINの記録を見ると、21〜23kmで4'14"/4'15"/4'16"と早いペースで走ってしまった。無理に上げた訳ではなく気持ち良く上がってしまったのを「このまま行けるか?」と思ってペースを抑えなかったのが、このレースの反省点の一つだ。そして、その影響は早々に現れた。23km辺りから苦しくなりペースが落ちてくる。
25km地点のラップは4'47"になってしまった。
「また水戸黄門に続いてダメだったか」そういう思いが頭をもたげる。でもたった13kmで潰れた水戸よりはまだ良いか、いや、23kmまでキロ4'00"〜05"くらいで粘っていた去年のつくばのように貯金はないぞ。そんな完全に敗戦処理に向かっていた頭に、
「ファイト!」
と声がピリッとした声が響いた。
声の方を向くとnagisaさんがしっかりと進む方向を見つめて走っていた。
その眼差しを見て目が覚めた。辛いコンディションの中でも(本来求める結果にではないのだろうけど)しっかり出来ることをやろうとしている気迫を感じた。「行けるところまで付かせてください」と言って並走しようとも考えたが、この状態ではすぐに付いて行けなくなってしまうだろうと思い留まった。
ところが、気合いを入れてもらったおかげで不思議なほど回復し、思った以上にペースが上がっていて、すぐ先の折り返しで確認するとnagisaさんより10mくらいか?先行していた。だが、ここでリズムを変えるとまたどんどん落ちて行きそうだったので、そのまま行かせてもらうことにした。きっと、またこの先で追い付き追い越されるだろうと。
しばらくはキロ4'20"くらいのペースで進んだが、30kmを超えてくるとまた維持が出来なくなって4'30"くらいになり、33km以降はさらに4'40"〜45"くらいと落ちて行く。ただ、この辺りはもう終盤でどんなに調子良くても苦しくペース維持が難しいところだ。「あと残り何キロだ」とカウントダウンしながら堪える。
一つ良かったのが、今回はゴールまで足が攣ることはなかった。スタート前に摂取した2RUNが効いたのだろうか?ゴール後に汗拭きシートで顔を拭いた時の顔についていた塩分量を考えると発汗量が少なっかった訳でもない。
最後の41km辺りに立ちはだかる陸橋を超えて、下りの加速でそのままゴールまで突き抜けたいがそこまでの足はなかった。橋を超えてからトラックの入り口までがやけに長く感じた。
入り口を曲がってトラックが目に入ったところで、GARMINを確認した。
ギリギリ3時間9分台で間に合いそうだ。ゴール前のオフィシャルタイマーも見えてきた。
12:09:2x
まだ30秒近くあったのだが、何故か12:09:30までにゴールしないといけないと勘違いし、スパートをかけた。ゴールラインを越えてGARMINのボタンを押すと3:09:30だった。
ゴール後、スポドリをもらって飲みながら、ゴールに向かった。
まもなくnagisaさんがゴール。
「励ましたのに、先行かれちゃった」と。
すみません、パワーもらうだけもらってしまい。。。
家に帰ると娘がメダルをくれた。
昔、マラソンのレースに出る前に自分一人でマラソンごっこをしていた時にまだ小さかった娘たちがメダルを作ってくれていた。
昔のアルバムにあったそんな写真を思い出したらしく、思い立って作ってくれたようだ。わざとその頃のテイストを再現しているのか?
今回、改めて気持ちで負けていたのを痛感した。
たった一言の応援で、まだこれだけ走れるということは、自分でリミットを掛けて辛さから逃げていただけだ。もちろん、練習不足というのはあったにせよ、それも言い訳にして簡単に負けることを許してしまっていた。
これで、今シーズンのレースは終わった。
これからしばらくの間は、生活の中でのランニングのプライオリティはまた下げなくてはならない。今回、目標を達成できたことと、気付きがあったことで、後ろ髪を引かれる思いはある。昨日からエントリーが始まった「かすみがうら」なんて、今からトレーニングを積めば、次のステップの目標で挑戦する価値があるんじゃないかとか。。。
でも、少し広い視野で見たら、今は我慢だ。
来年は還暦を迎える。
還暦サブ3を目指すとかしてみたい。
でも、つくばの時期ではまだ無理だろう。
勝田か?長野か?かすみがうらか?どれもまだ走ったことないコースだから、それに向けて今年は完全下見と決め込んで、まだ間に合う長野か、かすみがうらにエントリーするか?
いや、それも我慢だ。
次にランニングに時間を割けるようになるまでは、健康維持のランニングと月1回の部活皇居ランに留めよう。
今日、会社の帰りに立ち寄った本屋で手に取って、買ってしまった。
まあ、ちょっと息抜きに少しづつ読んでみよう。
どうも、まだまだマラソンから離れられそうにない。