東京ハーフマラソン / あと57.805km

GARMINのGPSランニングウォッチで走る50代マラソンランナーの雑記。サブ3、エイジレコードを維持するのが目標。

【レースレポ】第44回つくばマラソン

目標はサブシュガー、3時間10分以内。

サブ3は無理でも3時間1桁台なら自分でも納得出来る目標だ。

 

列車は2本編成された臨時便の2本目にしようとしたが、TXの秋葉原駅でトイレを済ませても、それより1本前の列車に座れて乗ることが出来た。

 

会場に着いて会社のランニング部の友人と写真を撮り、着替えを済ませて荷物預けスタート地点に。最後のトイレは自分のスタートブロック最寄りで。大きい方に入ろうか迷ったが、何も出そうにないので、小用の方に移動しようとしたところで、ひらぶーさんに遭遇し今日の目標などを伺った。

 

スタートはCブロック。

すっかり提出したつもりになっていた記録証を出し忘れていた。公式サイトでも出し忘れないかアラートが出ていたのにエントリー即日に出したと思い込んで確認を怠ってしまった。気付いたらのは公式サイトに「スタートブロックの割り振りについて」という記事が掲載されてからだった。

 

スタートして最初の1kmくらいは密な集団なので、兎に角転ばないことを最優先に流れ合わせて走る。

その内集団もバラけて来たのでペースを調整する。GARMINの2kmのラップではキロ4'13"とオーバーペースだったが、最初の1kmが5'05"だったので良しとする。そこからは4'25"をターゲットにするが、どうしても安全圏で走ろうと4'20"くらいになってしまう。

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水戸黄門でガクッとペースが維持できなくなった13kmも無事そのまま通過する。

この辺りで「片岡純子」というゼッケンを着けたゲストランナー?の方の少集団がちょうど良いペースで走っていたので、これに乗車した。やはり、ペースの会う集団に入ると楽だった。そう思ってGARMINに目をやると少し集団のペースが遅くなっているようだったので、前に出た。

15km地点手前でトイレがあったので小用をたす。スタート少し前から感じていた尿意が最後までは持ちそうにないのでどこかで行くつもりではいた。トイレ後はロスを無理ない範囲で挽回する意識もあってペースが少し上がった。

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GARMINの記録を見ると、21〜23kmで4'14"/4'15"/4'16"と早いペースで走ってしまった。無理に上げた訳ではなく気持ち良く上がってしまったのを「このまま行けるか?」と思ってペースを抑えなかったのが、このレースの反省点の一つだ。そして、その影響は早々に現れた。23km辺りから苦しくなりペースが落ちてくる。

25km地点のラップは4'47"になってしまった。

「また水戸黄門に続いてダメだったか」そういう思いが頭をもたげる。でもたった13kmで潰れた水戸よりはまだ良いか、いや、23kmまでキロ4'00"〜05"くらいで粘っていた去年のつくばのように貯金はないぞ。そんな完全に敗戦処理に向かっていた頭に、

「ファイト!」

と声がピリッとした声が響いた。

声の方を向くとnagisaさんがしっかりと進む方向を見つめて走っていた。

その眼差しを見て目が覚めた。辛いコンディションの中でも(本来求める結果にではないのだろうけど)しっかり出来ることをやろうとしている気迫を感じた。「行けるところまで付かせてください」と言って並走しようとも考えたが、この状態ではすぐに付いて行けなくなってしまうだろうと思い留まった。

ところが、気合いを入れてもらったおかげで不思議なほど回復し、思った以上にペースが上がっていて、すぐ先の折り返しで確認するとnagisaさんより10mくらいか?先行していた。だが、ここでリズムを変えるとまたどんどん落ちて行きそうだったので、そのまま行かせてもらうことにした。きっと、またこの先で追い付き追い越されるだろうと。

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しばらくはキロ4'20"くらいのペースで進んだが、30kmを超えてくるとまた維持が出来なくなって4'30"くらいになり、33km以降はさらに4'40"〜45"くらいと落ちて行く。ただ、この辺りはもう終盤でどんなに調子良くても苦しくペース維持が難しいところだ。「あと残り何キロだ」とカウントダウンしながら堪える。

一つ良かったのが、今回はゴールまで足が攣ることはなかった。スタート前に摂取した2RUNが効いたのだろうか?ゴール後に汗拭きシートで顔を拭いた時の顔についていた塩分量を考えると発汗量が少なっかった訳でもない。

最後の41km辺りに立ちはだかる陸橋を超えて、下りの加速でそのままゴールまで突き抜けたいがそこまでの足はなかった。橋を超えてからトラックの入り口までがやけに長く感じた。

入り口を曲がってトラックが目に入ったところで、GARMINを確認した。

ギリギリ3時間9分台で間に合いそうだ。ゴール前のオフィシャルタイマーも見えてきた。

12:09:2x

まだ30秒近くあったのだが、何故か12:09:30までにゴールしないといけないと勘違いし、スパートをかけた。ゴールラインを越えてGARMINのボタンを押すと3:09:30だった。

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ゴール後、スポドリをもらって飲みながら、ゴールに向かった。

まもなくnagisaさんがゴール。

「励ましたのに、先行かれちゃった」と。

すみません、パワーもらうだけもらってしまい。。。

 

家に帰ると娘がメダルをくれた。

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昔、マラソンのレースに出る前に自分一人でマラソンごっこをしていた時にまだ小さかった娘たちがメダルを作ってくれていた。

昔のアルバムにあったそんな写真を思い出したらしく、思い立って作ってくれたようだ。わざとその頃のテイストを再現しているのか?

 

今回、改めて気持ちで負けていたのを痛感した。

たった一言の応援で、まだこれだけ走れるということは、自分でリミットを掛けて辛さから逃げていただけだ。もちろん、練習不足というのはあったにせよ、それも言い訳にして簡単に負けることを許してしまっていた。

これで、今シーズンのレースは終わった。

これからしばらくの間は、生活の中でのランニングのプライオリティはまた下げなくてはならない。今回、目標を達成できたことと、気付きがあったことで、後ろ髪を引かれる思いはある。昨日からエントリーが始まった「かすみがうら」なんて、今からトレーニングを積めば、次のステップの目標で挑戦する価値があるんじゃないかとか。。。

でも、少し広い視野で見たら、今は我慢だ。

来年は還暦を迎える。

還暦サブ3を目指すとかしてみたい。

でも、つくばの時期ではまだ無理だろう。

勝田か?長野か?かすみがうらか?どれもまだ走ったことないコースだから、それに向けて今年は完全下見と決め込んで、まだ間に合う長野か、かすみがうらにエントリーするか?

いや、それも我慢だ。

 

次にランニングに時間を割けるようになるまでは、健康維持のランニングと月1回の部活皇居ランに留めよう。

 

今日、会社の帰りに立ち寄った本屋で手に取って、買ってしまった。

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まあ、ちょっと息抜きに少しづつ読んでみよう。

どうも、まだまだマラソンから離れられそうにない。

【つくば2024前日】楽しさと苦しさと老いと。

言うまでもなく、マラソンの楽しみ方は人それぞれだ。

完走を目指す人。

サブ⚪︎⚪︎を目指す人。

自己ベスト更新を目指す人。

WMMのsix starsを目指す人。

より多くの大会完走を目指す人。

仮装ランを楽しむ人。

エイドのグルメを楽しむ人。

景色を楽しみながら走る人。

ラソンを含めた旅を楽しむ人。

レースよりも打ち上げを楽しむ人。

まあ、書いてもキリがない。

楽しみ方は人それぞれだけど、一つ言えることは、

楽しくなければ、マラソンなんて走れない。

ということだと思う。

苦しいだけの42kmなんて、自分から進んで(しかもお金まで払って)やることじゃない。

 

僕にとってこれまでは「自己ベストを目指す」のがマラソンの楽しみだった。もちろん、マラソンを通じて知り合った仲間とのコミュニケーションや、こうしてブログを書いたりすることも楽しいのだが、大会で走っている最中の楽しみは「自己ベストを出すこと」を目標にすることだった。

 

走っている時に「このまま頑張れば行けそうだ」と思えると、走るのがとても気持ち良くて楽しいのだ。

逆に途中でどう頑張っても目標に届かないとなると、後は苦しさしかない。もうやめたい。やめたいけど、ここで走るのをやめてもゴールまで運んでくれるリタイヤ収容車を待つよりは、スピードが遅くても自力でゴーまで行った方が早いから走る。辛いのを早く終えたいから、出来る限り頑張って進む。

 

数年前までは自己ベストを目標に出来た。

最後は2023年の別大だ。練習不足もあって、自己ベスト(グロス2時間53分)には全く及ばなかったものの途中まではそれを目標に、終盤はサブ3を目標に(これはなんとかクリア)楽しく(もちろん苦しいけど)走れた。ゴール後の満足感もあった。

 

しかし、その後しばらくのブランクを挟んで走った去年のつくばでは練習不足であるにも関わらず、「行けるところまでは、前回のつくば(2019/自己ベスト)で実際に走ったペースをトレースしよう」というなんとも甘い考えで突っ込んで22kmで潰れた。

それでも、そこまでの貯金があったのでサブ3.5にはおさまった。

昨シーズンはそれが唯一のマラソン

 

今年エントリーしたのは、水戸とつくばのみ。

今の生活の中で仕事と家事、食事、睡眠というエッセンシャルなもの以外(≒趣味の時間)でのプライオリティとしてはマラソンは第2位だ。

以前ほど走ることに時間を割くことは出来なくなったのだから、走力が落ちるのは当然である。

さらに、来年は還暦を迎えるのだから「老い」という要素が加わっているのも言い訳だけではなく、走力低下に影響しているといっても良いだろう。

 

ならば、それに応じた目標を設定して、それに向かって努力して走れば良いではないか。

とは、思うものの、なかなか割り切れないものがある。

これが非常に厄介なのだ。

 

例えば、明日のつくばでは、直近の水戸がギリギリサブ4だったんだから、サブ3.45を目指すのが良いのかも知れない。

でも、それで目標達成したからといって、嬉しいと感じるだろうか?*1走っている時に「これは行けるぞ」とワクワクするのか?というと正直そういう気持ちにはなれないだろう。仮に今回は次に(といっても来シーズンだが)繋げる通過点という位置付けにしたとしても、まだ違う気がする。

自分はサブ3で走れる実力があるんだということが勘違いである(それは過去の自分であって今の自分ではない!)という現実を素直に受け入れられていないのだ。

理解することとそれを受け入れることとは違うのだ。

 

水戸が終わった後(というか走る前から)、とにかく、走り込みが足りていないことが一番の敗因だとわかっていたので、今日までハーフや30kmをできるだけ多く走るようにしてきた。

先々週はハーフを2回と30kmを1回、先週はハーフを2回(内1回は前後のJOG各kmと起伏走15km)、今週はハーフを1回と20km以上を3週間で6回走った。流石に今週は疲労を残さないために距離を落としたが、水戸の前よりは走り込みはできたはずだ。

 

ということで、現実を受け入れられないアラ還ジジイは懲りずにサブシュガー(3時間10分未満)を目指して走る。

 

明日も寒そうだ。

レースではいつもノースリーブだが、明日はTシャツにするか迷っている。現地で決めよう。100均のレインジャケットと携帯カイロも装着する。

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ちなみにすっかり提出したつもりでいた記録証は未提出で、Cブロックスタート。

Bとかで周囲の波に呑まれて突っ込んでしまう危険が減りそうなのは不幸中の幸いか。

 

*1:もちろんサブ3.45だって立派な目標だ

  翻译: