介護施設で働いているびょうです。

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思い切って介護の世界に飛び込んで、おむつ処理も慣れ

介護結構いけるやん!と思って、

今、待遇的に地域最高の施設にいるんだけど、

仕事内容が介護より家事が多くて凹んでいる平岡です。



そんな中。

SNSを見ると、多くの若い世代が

「若者の生活が苦しいのは高齢者のせい」

と言っているのを目にします。

高齢者ばかり優遇して若い人が苦しい。

そういう風に思っている人がいて、

そこに賛同している人も多く、

恐ろしさを感じます。

高齢者は医療費も少なくて、年金貰って贅沢三昧、

それって本当にそうなんだろうか。

私も若い時には年金の仕組みがわからなかったけど

年寄りに配るために搾取されてる、とは

さすがに思わなかったけど。

情報社会の現代、いろいろ調べる機会はあるのだけど、

それは事実がどうこうよりも、

自己憐憫のようなものなのかなって思います。

確かに年金が沢山あって人生を謳歌している高齢者も

いますけど、厚生年金、企業年金と、

沢山貰っている方はそれなりの金額を支払っています。

逆に自営業の方などは国民年金に加入していますが

満額払っても貰える年金は満額で6万円ちょっと。

そこから医療保険や介護保険が差し引かれて

毎月4万程度でしょうか。

うちの母は途中抜けもあるのか、そこにも満たない。

週2デイサービスに通って月に1万円ちょっと。

さらには訪問看護もあるし、毎月の訪問診療もあり

年金ではとても生活はできません。

さらには母の場合は私が払うのと、貯蓄から毎月少し

貰っていますから家賃が払えますが、

賃貸物件に住んでいれば、国民年金だけだと支払いは

無理なので働きに行く必要があります。



でも、自分が50代後半になって痛感しますが、

求人がほとんどなくなります。

高齢者なら清掃、というのが定番でしたが、

清掃業界だって若くて元気な人が来るに越したことは

ありませんし、実際最近は若い方がマンションの清掃に

入っています。

ショッピングセンターでもお婆さんがほそぼそと清掃、

というのはもう見なくなりました。

そんな中で必死に生きている高齢者がいる。

バスの高齢者料金無料をやめろ!という運動もあっていますが

確かにやれ旅行だ登山だと無料で使っている人を見ると

なんとも言えなくなりますが、

買い物や通院をその無料や割引で繋いでいる人もいる。

高齢者施設で働いていて、

「高齢者」という枠に収めるには無理があると思うほど

今の高齢者には幅があり、

戦争を経験してきた90代、

戦後の激動を生きた80代、

意外と若い60-70代、それぞれなんですが、

みなさんそれぞれの時代を自分の力で生きてこられたし、

今の時代を作っているのは若い人のはず。

でも、昔の人が必死に勝ち取った参政権も行使しない人が

多いし、戦没者慰霊など歴史的な行事に若者の姿はなく。

確かに思う以上に少子化が進んでいて、

若い人の姿自体が稀有になっているのもあるかもしれませんが

あの休日のショッピングセンターに押し寄せる熱意で

今の日本を作っていく必要があるのではないか、

そんなことをふと思います。

高齢者ばかり優遇して!

財源無いんだから高齢者も医療費は3割にしろ!

そういう声もありますし、

介護保険の利用料も2-3倍にという声もあります。

そうなった時に、旅行三昧の富裕層の高齢者が

搾り取られてざまーみろ、なのかというと、

その辺りの層は既に2割3割払っていて、

少ない年金から1割払っている層が2倍になる

医療費で病気でも病院に行くのを控えたり、

デイサービスや様々な介護サービスを受けることが

できなくなったりします。

そうなると、子供世代が仕送りが必要になって

私達中高年世代がさらに経済が逼迫。

今以上に悲しい事件が増えると思います。

デイサービスに行けなくなると介護離職も増えるし

うちも仕事の合間にお風呂に入れたりしないといけません。

施設に入っている人も支払いが厳しくなる方もいるかも

しれず、それはもう、社会の崩壊です。

高齢者が優遇されているから若者が苦しいのか…

あのコロナの予算の使途不明金、

せっかく暴露された裏金、

そういう所は無視して、叩きやすいところを叩く。

高齢者が仮に今、居なくなっても、

私達の暮らしにくさは変わりませんよ。

大人のおむつに助成があって子供にはない、

それを変えるなら、高齢者を殲滅するよりも

子供に助成してくれるよう政府に訴える必要が

あるでしょうし、

矛先が違うことに気づいて欲しい。

高齢者を叩き、その次は子供を叩くかもしれません。

それに、高齢者のせいで社会が厳しい、

早く逝ってくれ、という人には、

親や祖父母はいないのでしょうか。

自分の親が高齢になった時に、

さあ、もういい年なんだから逝きなさいと

親を殺めることはできるんでしょうか。

自分がその年になった時に、

もう若い人に道を譲りますね、と

自ら命を断つことができるんでしょうか。

先日も母が救急搬送されて救急外来に行った時に

高齢者もいましたし、子供さんもいました。

もしコロナの時のように病院がいっぱいだったら

「あ、うちはもう高齢ですから亡くなって当然です、

 そちらの子供さんを先にしてくださいな」

って言えるのか、考え込んでしまいました。

自分の家族は大切だし、できたらまだ生きて欲しい。

でも、高齢者だから亡くなって当然みたいな発言も

最近は少なくないです。

もちろん無理な延命に対しては反対ですが、

まだ助かる状態なら助けて欲しいです。

高齢者、という人はいません、

それぞれに生きてきた人生があるし、家族もある。

人の命を机上論で好きにしないで欲しいなあ。

職場でも、高齢の人は沢山いるけれど、

それぞれに名前があり個性があり、

それぞれの命を懸命に生きている。

若い人も50代になると、当たり前に動くのに

痛みを伴ったり、酷く疲れることを知るでしょうし

それが70代、80代ならどうでしょう。

そういうイマジネーションを働かせて欲しい。

それに、これはとても大切なことですが、

高齢者の姿は

未来の自分の姿なんですよ。

私は惨めに切捨てられたくないから

高齢者を切捨てたくないし、

多少文句を言いながらも母の介護をしています。

母の姿は将来の自分の姿です。

今の世界には、ちょっと間違えば

ナチズムのようなものも感じ、

恐ろしいと思うことが増えてきました。

私の最期はどのようになるんだろう、

不安が大きくなるばかりです。




 

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