こどもの頃、理不尽に母親に怒鳴られた時、

言い返すことができませんでした。

言い返せばもっとひどい仕打ちが待っていることを知っていたからです。

「あんた…、親に口答えするのか!?」

と、とても怖い顔で母はわたしを睨みます。

 

 

想像ですが、母は母自身がこどもの頃に父親(わたしの祖父)から

言われたこと、されたことをわたしに繰り返していたのだと思います。

無意識だったのかなとも思いますが、

こどもをしつける意味で

自分がされた方法で厳しくわたしに接していたのかもしれません。

 

 

そんな環境で育ったわたしが母に初めて反抗的な言葉を使ったのは

小学4年生ごろだったと記憶しています。

それからというものわたしの反抗期はかなりひどいものでした。

他人には絶対に聞かせられないほど大きな怒鳴り声をあげ、

母を徹底的に追い込もうとしていました。

 

 

当時は気づいていませんでしたが、

そうなったのにはそれなりの理由がありました。

母に普通に話しても聞いてもらえないと思い込んでいたからです。

こどもの頃から母の愚痴や怒鳴り声をたくさん聞いてきたわたしは、

自分が母よりも大きな声を出し、母よりももっとひどく怒ることで

自分を強くみせよう、主張しよう、とがんばっていたのです。

 

 

その方法以外に、母に自分の意見を聞いてもらう方法を知らなかったのです。

 

 

もちろん、怒鳴るという方法でよい結果は得られませんでした。

母がさらに怒り、母とわたしのバトルがヒートアップするだけ。

 

 

わたしが小学生までは母がまだ強かったのですが、

中学生、高校生になった時、わたしが大きな怒鳴り声をあげることで、

だんだん両親が言うことを聞いてくれるようになりました。

それができた時、わたしは親の前ではとても理不尽な人間になりました。

生まれて初めてというくらいわがままになりました。

 

 

こどもの頃から親に甘えることができなくて(甘えさせてもらえなかったので)

こういう形で甘えることを見つけてしまったのです。

素直に甘えればいいのに、素直に甘えさせてもらえたことがなかったので

このように親が嫌がる方法でした甘えられなかったのです。

 

 

わたしは味を占めて、何か言うことを聞いてもらいたいことがあれば

必ず怒鳴り散らすようになりました。

すると、両親が根を上げて言うことを聞いてくれる。

とても意地悪で嫌な方法ですが、

わたしは親に仕返しができることが嬉しくて心の中で笑っていました。

 

 

進学先を決める時も親が反対しだしたら、必ず大声で怒鳴り散らし、

力で言うことを聞かせていたように思います。

わたしはそれを悪いと思ったことはありませんでした。

それがこどもの頃から見てきた母の方法だったからです。

 

 

さすがにアラフィフになった今は怒鳴り散らすことはありません。

親ももう歳を取って、可哀想になったからです。

 

 

しかし実は、結婚してしばらくしたころ、

わたしはストレスを溜める度に夫に怒鳴り声をあげていました。

月経前症候群の症状の一つだったのかもしれませんが、

ちょっとイラっとすると、夫に八つ当たりしてしまうことが月1回ありました。

 

 

大切な夫に怒鳴り声をあげてしまう自分に自己嫌悪し、

さらに落ち込み、さらにストレスを溜める…ということを繰り返してきました。

 

 

どうにかしなければ…とずっと思っていましたが、

「やめる!」という根性論だけでは全く改善しませんでした。

気持ちの問題ではなかったのです。

もっと根深いものがあることにだいぶ後になって気づき、

それこそが改善に導いてくれるものでした。

そのことはまた後程書いていきたいと思います。

 

【ランキングに参加しています。ひとつぽちっと応援していただけると嬉しいです】

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 愛着障害へ
にほんブログ村 にほんブログ村 メンタルヘルスブログ うつ病(鬱病)へ
にほんブログ村 にほんブログ村 メンタルヘルスブログ アダルトチルドレンへ
にほんブログ村 にほんブログ村 メンタルヘルスブログへ
にほんブログ村