職場で採用活動をすることが正式に決定した。
新卒でも中途でも構わないが、活動自体5年ぶり。
とりあえず、ハローワークに求人票を出しに行き、担当者といろいろ話す中で、たった5年間なのに「人を採用する」こと自体が激変していることを思い知った。
求職している人の中には、実は失業保険をもらうことが目的の人がいる。
…って、こんなの、かわいい方。
今は、「企業のアラを探す」ことが目的の人がいるらしい。
そのアラをネタにお金を取る、とか、アラを売ってお金に変えている人がいる、とか。
また、求人票がネットに上がった段階で、人材派遣系、それもいわゆるモグリみたいなヤカラから頻繁に連絡が来る、みたいなことが相当あるらしい。
うちの求人票にも、膨大なチェックが入った。
例えば、うちの場合、仕事で自家用車を使ってもらわなければならないため「ガソリン代支給」なのだが、「車種の指定はいいのか」と問われた。
つまり、ベンツや軽トラでも可能なのか、ということだ。
私たちの感覚からすれば、そんなこと、常識で考えればわかる。自分で考えてくれ……なのだが、今はそれ、通用しないらしい。
面談で、愛読書を聞いてはいけない・尊敬する人を聞いてはいけない・短所を聞いてはいけないetc.etc.
大量の「聞いてはいけないこと」を指摘されつつ、履歴書や面談などの採用活動を通じて相手の人となりを知る、などということは無理だと確信した。
だからむしろ、ミスマッチが起こる。そのたびに、企業側は疲弊する。(本来の)求職者も、入社・退社を繰り返す負のスパイラルに陥る。
ハロワの窓口担当者や面接の仕方を指導する係の人と話しながら、このルートで中途採用を成功させるのは絶望的やと思った。
そして、もう、新しい人を採るのが怖くなってきた。
(それ以前に、嘱託の私がなんで採用活動をしているのか、それも大きな疑問だが)
ヒト類は もはや人では ないのかも
鞠子