「一度発達の簡単な検査をしてみましょう」

 

この言葉が一番恐怖だった私。

 

ついに検査をすることになった。

 

 

保健センターで、心理士さんによる簡単な発達検査をしました。

 

女の優しそうな心理士の先生が

 

お子に絵を見て質問したり、道具を使って聞いてきたりしました。

 

横で見ている私はヒヤヒヤしながらも、

 

言われていることは、大雑把でもわかっている雰囲気だった

 

頑張るんだ

 

心で祈るように応援していました

 

検査が終わった。

 

何を言われるのだろうか?

 

 

 

 

 

「言われていることは、理解していると思いますよ。」

 

心理士さんは私の心の声が届いたのだろうか?

 

 

その言葉の端々に私の見方でもしてくれているかのような

 

言葉が遅い子を持つ親の気持ちが分かっているかのように

 

温かい笑顔で私を見つめて、こう言った。

 

「もう少し様子を見ていていいと思います。」

 

 

 

だいぶ経ってから、

 

その方はお子と同じ学年の男の子をもつお母さんだと知った。

 

それ以来、会う事はなかったが

 

あの時の言葉は私の救いだった。

 

 

ただ、その後もお子は保健センターからマークされているのに違いはなかった。