旅アルバム「世界遺産」78 ベトナム
ハロン湾(ハロン/ベトナム)
Ha Long Bay
1994年 自然遺産
首都ハノイから東へ約150km、
ベトナム北東部にある景勝地。
総面積1500㎢を超える広大な湾内に
大小2000以上の奇岩から創り出される
水墨画のような景観は
「海の桂林」と呼ばれています。
地名の由来は…
かつてハロン湾にある村々が
海賊に襲撃・略奪を繰り返されて
苦しんでいた時、
天から親子の竜が出現。
口から宝玉を吐き出して海賊船を沈め、
宝玉は湾内の島々へと姿を変えました…
という伝説から
降りる=ハ、竜=ロン、でハロン湾。
地質学的には中国の桂林からつながる
石灰岩台地の一部で
長い歳月をかけて沈降し、浸食されて
現在の姿になったということですが、
その神秘的な風景を眺めていると
伝説の世界を信じてしまいそう。
湾内の観光船に乗れば
いくつもある鍾乳洞巡りが楽しく、
ボートで学校から帰る子供たちの姿や
観光船が停泊するとボートで寄ってくる
商店など、水上で暮らす人々の生活を
垣間見ることができます。