日本人には正社員にならないといけないという
思い込みがあり、その結果他人を蹴落としたり
卑怯なことしてまで、どうでもいい会社に入ろうとする
2002年、就職氷河期といわれて
4年制大学を翌年卒業予定の私でしたが
就職先は見つからずでした。
何個か受けたんですが、アパートの駅から新宿まで50分くらいかかるので
それだけで面倒でした。
将来なんて何も考えていなかったし、
ただ何とかなるだろうと思っていました。
とりあえず、新宿の楽器屋でバイトを始めて
試用期間時給700円で、試用期間中にクビになりました。
そのあと、6年ほど音楽のリハーサルスタジオでバイトしました。
時給850円で深夜は+500円。
深夜も850円で、500円だけもらえるというふざけたNOAHという
スタジオでしたが、めちゃ楽しかった。
ここの社長の息子はえばり腐ってたので大嫌いでしたが、
このスタジオで憧れのミュージシャンと出会い、縁ができたので
私はプロギタリストになれました。
年金とか老後とか、そんなことよりも今日明日のために生きていて、
狭い6畳ワンルーム、ユニットバスの家賃59000円の部屋でも
楽しく暮らしていました。
多くのバンドマンが、1円も稼げないまま引退していく中で
私は運よく、演奏で稼ぐことができ、憧れと一緒に活動し
全国を回り、デカイ会場でギターを弾けました。
しかし、3年で切り捨てられて、しばらくグレーなバイトで
週6働いていたのでサラリーマン以上は稼いでいたし、
最終的には手取り60万だったりして(※年金は未納)
金がある喜びを知りました。
しかし、結婚して子供ができたのでそんな
グレーな仕事している場合じゃないと、違う仕事を考えていた矢先、
系列会社が摘発され従業員は散り散りに。
1からやり直すため、派遣会社に登録し9年。
大手の名を冠することができた会社から
正社員のオファーが来ました。
就職できないとか、ブラックとか自分の人生が
自分の思い通りにならなくて心が壊れそうな若者に言いたい。
人生はいいところで良い感じになるようにできているから
みんなと同じじゃないからって不安になったり、卑屈になる必要はない。
だって、みんなと同じ道の行きつく先はガス室かもしれないんだ。
だったら、気のすむまで好きなことして
それでいろんな経験してからまた、気が向いたら
どっかに履歴書書いたらいいと思う。
会社なんかに自分の人生をささげる価値はない。
もちろん、金を稼いで生活することと、信念や信条は別。
そう思いながら仕事していると
そのうち勝手に道は開けてくる。