サワギキョウ 葦毛湿原の花
サワギキョウ
キキョウ科 多年生草本
高さは0.6~1m。
山野の湿地に生え、しばしば群生する。
夏の終わりから秋の初めにかけて日当たりのよい湿地に生える。
花期は8~9月と図鑑ではなっているが、ここでは9月~10月上旬。
亜高山以上の高層湿原や深山のほとりが本来の居場所。
だからここでは涼しくなった9月末ごろ咲くのかもしれない。
縁が細かいギザギザの葉っぱは無柄で多数互生する。
葉っぱは上のほうにいくほど小型になる。
茎は無毛で、枝分かれしない。
その代わりでもないとおもうが、花びらの縁は毛がいっぱいだ。
濃紫色の花が多数、下から上へ咲き進む。
花の形はミゾカクシ属独特のものだ。
沢に咲くキキョウのような花なので、サワギキョウの名。
でも私の見たところでは、葉っぱの付き方と色ぐらいしか・・・
こちらはリンドウ科だが、キキョウの花に似てなくもない。
サワギキョウは湿原内に固まって咲くところがあり壮観だ。
背が高いので、風の影響で行儀悪くなることもある。
自然界では少数派の紫色の花はよく目立つ。
秋のサワギキョウはとても涼しげだ。