キャンディ・キャンディ
さて『男!あばれはっちゃく』56話では、私にとってとても懐かしい作品を目にすることが出来ました。克彦がみゆきちゃんへの点数稼ぎの為にもってきた、いがらしゆみこ先生のサイン入り『キャンディ・キャンディ』のコミックス1巻なんて、今じゃかなりの希少価値の物ですよ。
『キャンディ・キャンディ』は掲載雑誌である『なかよし』の売り上げを上げて、それに『あばれはっちゃく』と同じテレビ朝日で放送されていた人気アニメ。さらには、主題歌やエンディングを歌っていたのも『あばれはっちゃく』と同じ堀江美都子さんですし、意外にも『あばれはっちゃく』のドラマと全く無関係でもないんですよね。
こうしてドラマにも登場していますし、それに71話でもいがらしゆみこ先生はイラスト協力で『男!あばれはっちゃく』のドラマに関わっていますしね。
71話では、桜井亜子先生の原画展にいがらしゆみこ先生の絵が使われていましたけれど、そうなると、『男!あばれはっちゃく』の世界には、いがらしゆみこ先生本人と、いがらしゆみこ先生によく似た画風の桜井亜子という少女漫画家が存在することになるのですよね。うーん、不思議な感覚です。
『キャンディ・キャンディ』は私が小学生の時にアニメの再放送で見て、コミックスも読んで大好きな少女漫画でアニメ。もう、今では原作者の水木杏子先生と作画のいがらしゆみこ先生との著作権関係でアニメも漫画も見ることが難しくなったのが本当に残念です。
『キャンディ・キャンディ』って、『八人のいとこ』に着想を得ている作品だと思うんですが、名作に変わりはなく、いがらしゆみこ先生の漫画での表現も素晴らしくて、特に私はステアが亡くなって、取り乱したパティを説得するキャンディの表現が最高に素晴らしいって、小学生の時にコミックを立ち読みして思いました。
ズッコケ三人組
56話でもう一つ懐かしかったのは、長太郎の部屋にあった『ズッコケ三人組』の本。これも小学生時代に大好きで、学校の図書館で当時出ていた全シリーズを借りて読み倒しました。
『ズッコケ三人組』も『あばれはっちゃく』のように何度かドラマ化されていて、その中で1985年~1986年に関西テレビで放送された阪急ドラマシリーズの時は、5代目長太郎役の酒井一圭さんがゲスト出演されています。
私、このドラマ版は見たことがないんですけど、それ以前にもドラマ化されていたり、それ以降もドラマ化、アニメ化されたりしていて、原作小説の方でも大人になったハチベエ、はかせ、モーちゃんの話もあって、長く愛された児童小説でした。
『キャンディ・キャンディ』も『ズッコケ三人組』シリーズも子どもの頃に大好きで愛読していた作品だったので、その作品をみゆきちゃんや長太郎が愛読していたのが、とても嬉しかったです。
ちなみに引用画像で分かる長太郎の部屋にあった『ズッコケ三人組』の本は『ズッコケ〇秘大作戦』。この本は1980年3月に発売された本なので、『男!あばれはっちゃく』56話が放送された1981年4月から見ると、『ズッコケ三人組』シリーズの中でも最新の本になるんですね。