ヨルダン観光のシンボル。ペトラ遺跡のエル・カズネ
これが岩をくりぬいたものだというのだから驚く。インディジョーンズの映画でお馴染み
噂には聞いていたが、想像よりも遥かに空いていた。
イスラエルがパレスチナ、ヒズボラとの戦闘をしながらイランやイエメンと睨み合い、さらにシリアの政情不安。色々あり過ぎる中東は、旅行者からもっとも警戒されている地域のひとつだ。
その中でヨルダンは静かなものだ。イスラエル、シリアと国境を接しているので難民対策に神経を使ってはいるものの、国民の生活にほとんど影響は出ていない。
当然、ツーリズムも通常通り動いている。だが、観光客の数は全盛期に比べるとかなり少ない。
理由は二つ。
まず、先に挙げた周辺諸国の政情不安定。ヨルダンだけ問題ないと言われても、さすがに旅行しやすい状況とは思えないのだろう。
次に、ヨルダンの安全を理解してはいるのだが、シリアやイスラエルと組み合わせて旅行したいため、旅行を控えているという人が多い。信じられないかもしれないが、21世紀初頭までは、ヨルダンとシリアの組み合わせは中東旅行におけるドル箱だった。シリアに行けなくなってからはイスラエルとの組み合わせが無敵だった。いずれの組み合わせも不可能となっている今、ヨルダンだけでは物足りないということで旅行を控える人も多い。
しかし、それでもだ。あまり大きな声では言えないが、今のヨルダンは行き時だ。
オーバーツーリズムとまではいかないが、それ気味に混雑している状態とは程遠い、現在の空いているペトラ遺跡は、より秘境感というか冒険心をかき立ててくれる。旅行会社によっては死海やワディラムの観光をより深く掘り下げて案内しているところもある。
ワディラムではラグジュアリーテントに宿泊することをお勧めする。朝、昼、夕と色を変える砂漠を堪能できる
どのホテルやレストランも人が少ないからサービスも格段に良い。
このツアーの前、僕はあちこちから「今のヨルダン旅行はどう?」という相談を受けた。その度に
「行きたいと思っている人には行き時だ」
と言っている。本当にそうだからだ。ただし、
「今の中東情勢を考えるとその気になれない」
という人に対してはおすすめしない。気分が向かない旅行先を訪れても楽しくないに決まっているからだ。
でも、迷っているなら訪れるべきところだと思う。今こそ最高の条件で旅できるヨルダンへ行こう!
ワディラムの風景
ペトラ遺跡はエル・カズネの後にも絶景が続き、やがてエド・ディルに着く
静かな死海の風景
ビーチの標高は-430m
夜はビーチを挟んでイスラエル側の夜景が見える。こんな美しいところに住んでいる人たちが、あんな戦争をしているだなんて信じられない
にほんブログ村
↑ ↑ ↑ ↑
ブログランキングに参加しています。上位に行くと励みになるので、よかったら上のバナーをクリックしてください。
コメント