初めての小菊盆栽

小菊盆栽作りは奥が深いもので、やればやるほどむつかしくなります。 それでも菊花展で多くの愛好者の皆さんから称賛の言葉をいただけると嬉しいもので、次回こそはもっと喜んでいただけるよう努力目標ができます。 しかし、その技術には上には上があるようで、かつての名人及び先輩方の作品には心がうたれます。 これまで拝見してきた作品の一端をご紹介しますので、菊愛好家の方々の技術研鑽の参考になれば幸いです。

　梅の季節になると、何時も決まって奥浜名湖の気賀にある長楽寺を訪れる。現在は浜松市の北区細江町になるのだが、気賀と呼ぶほうが郷愁がある。 　同寺の階段を上がらずに左手奥の観音堂から梅のトンネルが伸びている。白梅のトンネルを抜ければ小高い丘があり、眼下に奥浜名湖が輝く光景が広がっている。 　下ると奥の院の参道入口にあたり、十湖の句碑が迎えてくれる。苔むしたうえ一部朽ちたせいか読めない部分があるが、「目に耳にみちわたりけり寺の秋」建立は明治１８年４月、十湖が松島吉平の名で引佐麁玉郡長を拝命して活躍していたころである。　 　長楽寺には小堀遠州作と伝えられる満天星（どうだん）の庭があり、秋の紅葉が美しいことでも知られている。 　今年の開花状況はどうだろうか。いまごろ鵯、めじろの囀りと周囲から漂う梅の香に春を感じることができるはずだ。昨年、寺方の裏手にはいち早く河津桜が満開であった。

写真を整理していたら、静岡県の菊花展の模様が保存されていましたので小菊盆栽の展示部分のみ紹介します。大会では全種品の中でも最も優秀な作品が総理大臣賞に選ばれ、この時には盆栽の部の作品の中から決まりました。