こてる32を作る-16 主翼①
胴体はほぼ完成状態になりました。大物として主翼、水平尾翼、方向舵が残っています。カウルはまだ図面もできていません。まず主翼に取り掛かります。
リブの切り出し
今回は矩形翼にしました。バルサにリブの形を印刷した紙を貼って切り出す工法では矩形翼でもテーパー翼でも作業性に差はありません。
とは言っても矩形翼だとそろえて整形できるので精度を上げやすくなります。
カンザシパイプを通す穴、エルロンサーボのリード線を通す穴を含めて肉抜きもやっておきます。リブを肉抜きしても翼端材を雑に作れば軽量化はご破算になるのですがチリツモ効果を狙います。リブを切り出す作業の数倍の時間がかかりますね。
肉抜き穴はカッターで切って八角形の穴にしても良いのですが主翼をトランスパレントにする気になるとカッコ悪いので丸く整形しておきます。
いいバルサはプランク材に回すのでリブには重くて堅い二級品とか風化して年季の入ったバルサを回しました。重くても丈夫ならましですが肉抜きすると割れたりします。
部材の準備
ここ十数年、プランク材に主桁を接着して組み立てています。これにより主翼が前後に曲がる危険を避けられます(と思います)。それにプランク材と主桁が密着しなくて強度が落ちるという心配もありません。
ステンレスのスケールに沿わせて曲がらないように接着します。タイトボンドを使うと初期接着力が強いので手で数十秒押し付けておけばはがれなくなります。
主翼と組み合わせるとこんな感じです。上のプランク材にも主桁を貼り付けておくので上下左右合わせて4枚になります。
バルサの細板をシートから切り出すと応力が解放されて曲がりたい方向に曲がり、よじれたい方向によじれます。バルサの選り好みにはできませんから構わず使います。
後縁材はこういう二級品のバルサを組み立てて作ります。アングル材に沿わせてしっかり接着すれば一つ一つの部材の狂いを消せます。
リブの後縁を直角にしているのは組み立てる時に密着させるためです。上のプランク材を貼り付ければコの字断面になります。強度は大丈夫かと言えば大丈夫でしょう。ここが壊れたことはありません。
主翼の組立開始
リブ、主桁付きの前縁プランク材、後縁材がそろえば主翼の組立てができます。
作業台の平滑度に不安があるのでアルミのアングルの上で組み立てます。
リブの後縁が来るところにカイ物を配置します。
リブが垂直に立つように5㎝の直方体ブロックを使ってリブを接着していきます。この段階では前縁プランク材とリブは接着されていません。
次の作業は下側プランクとリブの接着、前縁材の接着等です。骨組みがしっかりすればカンザシパイプ回りの工作になります。