こてる32用の新主翼、製作編-13 塗装準備、フィルム張り
翼端材の整形が終わり、水性ウレタンでの下塗りを始めます。フィルム張りはほかの人とはちょっと違うやり方をするので詳しく書いてみます。
水性ウレタン
削った直後はスエード調なのですが2回塗ってペーパーをかけるとケバが目立たなくなります。
強度を上げて仕上げをきれいにするなら和紙を張ったりするのですが色が付けば良いのでこの程度で妥協します。
水性ウレタンはフィルム張りの接着剤の替りにも使えます。前縁と後縁、翼根と翼端にも一回塗っておきます。
翼端材基部は塗装仕上げにするので水性ウレタンをもう一回塗ります。写真では分かりませんね。
フィルム張り
フィルムを張ってからトリミングすると(僕の腕では)継ぎ目とかがきれいにならないのでフィルム張りのときは型紙を作ります。
対称翼ですから左右、裏表の4枚のフィルムを1枚の型紙で切り出せるはずですが右翼と左翼でちょっと寸法が違うので型紙は2枚作りました。
フィルム張りの前にほこりをはらってフィルムの付きを良くします。
型紙を使って切り出したおかげで前縁と翼端にぴったり合います。
ヒンジが来る所はフィルムを切っておきます。
表側も張り終わりました。前縁もきれいに直線になりました。良かった良かった。
ヒンジが来るところはこんな感じです。フィルムを張ってからヒンジの溝を探してフィルムをはがすよりあらかじめ切り込みを入れておく方がはるかに楽です。
翼端材基部と翼端材は塗装で仕上げます。こういうところをフィルムで処理するノウハウは僕にはありません。ラジコン技術の付録のDVDを見ればわかるのかもしれませんがDVDの再生器材が全滅なので調べられません。
フィルム張りでどれだけ重くなるか重さを量ってみました。
張る前の左翼は約67g、
張った後は約88g。バルサの生地完成状態の重さの30%弱がフィルムの重さです。フィルム張りは手軽で強度も出るのですが結構重くなるものです。
僕はドープが手に入っている間はエンジン機の主翼は絹張りドープ仕上げにしていましたが絹張りクリヤドープ仕上げの方が軽くなります。東邦化研の模型からの撤退が惜しまれます。