日本保守党は国政政党なるか!政界再編なるか!

 

 日本保守党が今回の衆院選で30人擁立(小選挙区4人、比例区26人)

【小選挙区】4人

 愛知1区 河村たかし 名古屋市長(75)

 愛知3区 学習塾経営 大橋享(59)、

 愛知4区 フリーアナウンサー 麻生知沙(47)

 愛知5区 河村市長秘書 田中克和(40)

【比例区】26人

 北海道ブロック 1 小野寺まさる61 元道議

         2 堀田真作59 農業

 北関東ブロック 1 伊藤純子55 元市議

         2 野寺直美51  企画会社経営

         3 五位野一法62 宝飾品製造販売会社社員

         4 宮入良明69  不動産業 

 東京ブロック  1 有本香62  日本保守党役員(ジャーナリスト)

         2 梅原克彦70 元仙台市長

         3 冨田格60 著述業

         4 小柳岳史48 日本保守党職員

 南関東ブロック 1 小坂英二51  元東京都荒川区議

         2 大河内元喜62  防災士

         3 森健太郎46  エンジニア

         4 渡邊紀明53  元名古屋市長秘書

         5 服部徹77  元市民会館職員

 東海ブロック  1 竹上ゆ裕子64  元愛知県議

         2 中川健一55  元愛知県半田市議

         3 織田敏之48  イベント会社社長

         4 中村憲一50  元静岡県富士宮市議

         5青木崇佳75  歯科医師

 近畿ブロック  1 島田洋一67  福井県大名誉教授

         2 佐々木みのり57  肛門科医師

         3 百田尚樹68  作家、日本保守党代表

         4 豆谷和男65  日本保守党職員

         5 竹内唯裕59  建設会社役員

         6 長谷川俊明66  日本保守党職員

 

 河村、小野寺、有本、島田、小坂、伊藤、竹上7名が当選の可能性があると思われる。

 

 本当に挑戦一回で国政政党になるかも知れない。

 

 ただ、党首百田氏の近畿ブロック3位は当選の可能性は低い。

 

 百田氏は届出順位3位と渋々出馬したのだが自分が当選するほど人気があれば仕方ない政治家になると覚悟を決めたように見えるが実際は参議院議員を狙っての比例順位だと思われる。ただ、それも怪しい行動である。

 

 言い訳は私を当選させるためには何パーセント以上の得票率が必要だとか言って、「比例は日本保守党にどんどんみんな投票して欲しい。」と叫ぶつもりだろう。

 

 問題は仮に5人以上議員を出して国政政党になってもこの代表の失言や失態で代表の座を降ろされる可能性が高い。

 

 今回の石破政権の選挙状勢は最悪で自公で過半数割れする可能が高い。

 

 とにかく、石破政権は非公認や比例重複禁止など安倍派潰しのしっぺ返しが受けることになるだろう。

 

 もちろん、自公に維新や国民民主の連立となるの可能性が噂さされてるが自民党内の保守とリベラルの勢力争いによっては自公で過半数に満たなければこの日本保守党との連立だって可能性ゼロではない。

 

 その場合はこの保守党が5名以上当選すれば確かに国政政党となり、仮に自民党で非公認で出馬した議員6〜10人が合流することで10〜20人規模になれば完全にキャスティングボートを握る可能性が出てくるだろう。

 

 この場合は当然、高市氏の保守層が主導権を握ることになるだろうと思いたいがことはそんなに単純ではない可能性がある。

 

 つまり、自公がこともあろうに立民と組み可能性がゼロではないことだ。

 

 これは女系天皇や夫婦別姓などが一挙に進む危険性を孕んでおり危険な状態となる。憲法改正も遠のくことにあるだろう。

 

 とにかく、政局はガタガタになるケースは避けるべきかも知れない。

 

 私見だが日本保守党が今後の政界で期待通りの活躍を続ける党に成長するためには少なくとも河村氏に交代する方が良いかも知れない。

 

 さらに前述の自民党非公認グループとの合流などの可能性を考える場合は百田代表ではあり得ない。

 

 百田氏のこれまでの発言の軽率さを勘案すれば党首を続けることは無理があり、失言だらけの状況が続けばメディアの格好の攻撃対象となり、党のイメージダウンしかない。

 

 百田氏と有本氏の運営体制は問題が多い。

 

 その一例が今回の衆院選候補者に東京15区の補欠選挙に挑戦した飯山あかり氏の名前がないことだ。

 

 彼女によれば事前に説明も相談もなく、何故名簿にないのか全く何も知らないそうだ。

 

 これは前回党から飯山氏に立候補を依頼しておきなあがら今回は事前に意向や比例名簿非登載の説明などあって然るべきなのだがそれもなかったそうだ。

 

 これは信義にもとる行為であるが当のお二人は思いやりから声をかけなかったとのこと。

 

 この辺でお互いのすれ違いがあるようだ。

 

 このような百田氏と有本氏の対応は今後の党内ガバナンスの不安定さを招く結果になるかも知れない。

 

 党大会も実施せず、党員の意見を反映するようなシステムも規約も整備されていない。

 

 現在のところ党の規約では代表は任期4年で辞任した場合は役員のみで代表を決めるシステムだ。

 

 その役員は現在百田氏と河村氏と有本氏の3人のみ。

 

 もしかすると規約上は百田氏と有本氏の2人のみも有り得るのだ。

 

 百田氏が議員にならず選挙後に代表を辞任して誰かに代表を譲る可能性もある。

 

 このとき河村氏が議員で有本氏が議員でない場合は河村氏が適任と思われるが有本氏が議員なら堂々と代表を務める事ができるのだ。

 

 もっと前向きに考えれば保守勢力の大連合は夢ではなく、世界の潮流でもあり自民党から非公認で出馬する世耕氏や西村氏、萩生田氏など清和会の主要メンバーが河村たかし氏と組めば政界再編はあり得るかも知れないと期待したい。

 

 だが、そうならないことが現実的であると考えられる。

 

 確かにネット界では日本保守党の人気は結構バカに出来ないが既存メディアであるテレビや新聞では全く知名度はない。

 

 また、衆院選が始まっても日本保守党をメディアはほとんど取り上げないだろう。

 

 選挙に強い河村氏は当選する可能性は高いが比例ブロックでの当選者が出るかどうかは厳しいかも知れない。

 

 何せ比例ブロックは選挙区が広すぎて街宣カーも1台しか運用できないとの弱小政治集団は劣勢を強いられる。

 

 どちらにしても今後、政界再編の台風の目になるかどうかは何人当選者を出せるかで決まると思われる。