1月15日 月曜日

昨日の日曜日、かつおさんは旧友と日帰り旅行に出かけた。
この旧友のカンちゃんはかつおさんの中学の頃からの親友で、とても気が合う友人だ。
お互い結婚して家庭を持ってからも毎年1回は機会を作って二人で遊びに行っている。
ただしコロナの間は控えていたので今回は久しぶりだ。
朝早くから出かけ、戻って来たのは日付が変わった夜中の2時過ぎだった。
とてもはずんだのだろう。
わたしはとても付き合いきれないので寝ていたので、今日の夕飯時に旅行での話を聞いた。

二人は九州まで足をのばしていたそうだ。
そして福岡でガンダムを見たそうだ。
が、二人がどこへ行って何をしたかはあまり興味がないので後は覚えていない。
それより面白かったのが、カンちゃんも介護で大変だったという話だ。

かつおさんはカンちゃんに再会して一番に「いや~やっと落ち着いたんや~。実はじいさんが入所して、ばあさんも今入院しとるからやっと自由に出かけられるようになったんや~」と言ったそうだ。

「二人ともボケて大変やったんや~」

カン「オレもや!」

「えっ⁉」

カンちゃんのお母さんも昨年施設に入所したそうだ。
お互いコロナで会えなかった間に親の介護と直面していたのだ。
カンちゃんのお父さんは早くに亡くなり、お母さんだけだ。
そしてカンちゃんは実家から少し離れた場所で奥さんと奥さんのお母さんと住んでいる。
こちらのお母さんはお元気だそうだ。
カンちゃんのお母さんは娘さん、カンちゃんの妹さんと一緒に暮らしていたが数年前から痴呆の症状が出て、デイサービスを利用したりして頑張ってきたが痴呆が進み、とうとう入所させたそうだ。
ケアマネや施設とのやり取りや介護保険の手続き等は主にカンちゃんがやっていたそうだ。
わたしはカンちゃんのお母さんに会ったのは一度きりなのでよく知らないが、かつおさんによると昔は看護婦さんをしていてしっかりした人だったそうだ。
だけど痴呆になるとどんどんわがままになり、人格が変わったそうだ。
そんな人でも痴呆には勝てないのか。
本当に残酷な病気だ。

そしてカンちゃんのお母さんは「かえで荘」というグループホームに入所しているそうだ。

「かえで荘ってあのかえで荘?」

「そうや。さくら荘の隣のあのかえで荘や。デイサービスはさくら荘に通っとったんやって」

「ええっ!!マジ?」

「ビックリやろ。世間は狭いわ」

さくら荘は茂造さんが入所するまで通っていたデイサービス施設だ。
痴呆の人ばかりのところだ。
カンちゃんのお母さんも昨年までそこに週3回通っていたそうだ。
茂造さんは週4回だったからきっとご一緒した日もあったに違いない。
そして今はさくら苑の系列のグループホームのかえで荘に入ったという事なんだそうだ。
茂造さんだって急に体調を崩さなければひょっとするとかえで荘にお世話になることになっていたかもしれない。
ま、かえで荘は利用料が高いからできれば避けたかったのだが。

それにしてもまさかニアミスしていたとは!
とにかく旅の最初から介護の話題で盛り上がったそうだ。
お互い似たような境遇だったことを知り、一体感が生まれたようだ。
今回の旅行はとてもいい息抜きになったようだ。
それにしても世間は狭い。
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