賢者「への」贈物

  U 字工事の YouTube を見て「 栃木レザー 」というのがあるのを知り、 なかなかいい感じだったので楽天で買おうと思っていた。(この話は前に書いた)


サイトをみて、ほしい財布を探していたので、何度もリダイレクトされて目にしたけど、どれもサイズ、色、形などが帯に短し襷に長しで、これ!というのを探せなかった。


今使っている財布は、香港のハーバーシティという巨大ショッピングモールの🐎のブランドで買った長財布で、長い事使っていた。


この店の店長と仲良くなり、顔を合わせば世間話をする間柄になった。


一度、手が離せない店長の代わりに対応してくれた女性店員が「『日本の大切な顧客なので、丁寧に対応しろ』と店長に言われました」と言われれば悪い気はしない。


ある時、中国大陸からのお客さんが大挙して訪れていた時、試着室が空いてないことがあった。(中国大陸の連休か何かだった)

試着したい僕は店長にこっちに来いと言われて、倉庫のような部屋でカーテンを引かれ、カーテンを押さえてるから、ここで試着しろと言われた。


店長は僕と同じ部屋にいてカーテンを押さえながら同室にいる。

狙われてる?

と思いながら、着ているシャツを脱ぎ半裸になり、シャツを試着したが何もなかった。杞憂である。


その店長に相談して買った革の長財布はさりげなくて結構お気に入りだった。


使っているうちに傷がついたりしたけど、それも味のうち。


この財布と一緒にニューヨークやサンフランシスコはもちろん、入院した時も一緒だった。


その財布をやめて栃木レザーの財布を買うのが急に寂しくなってきた。


そこで、絞ったタオルでよーく拭いて、その後、乾いた布で拭いて、家に有ったドイツ製の革のお手入れクリームを何度か塗り込むと、何ということでしょう!画期的には変わらなかったけど、積年の汚れが取れ、いい感じになってきた。


手入れをしているうちにどんどん愛着を感じ始めた。もう我が子も当然である。


この子を捨てて、新しい子を手に入れるなんてできないわ、私!



と言うことで、栃木レザーはまた今度だな、この古い財布が生き返ったのが賢者への贈り物だった。(賢者=自分)大事に使おう。