JwaveによるJ-POP推進運動は同時にそれまで日本の音楽シーンを支配してきた歌謡曲・アイドル歌謡というジャンルを潰した。
きょう、買い物に向かいながら、イヤホンから自分セレクトの70年代から2000年ぐらいまでのポップスのピックアッププレイリストを聞いていて、ある曲で、立ち止まって、道端で作詞作曲者をウィキペディアで検索してしまうほど感動してしまった。
控えめに言って衝撃を受けた。
曲は斉藤由貴の卒業。
♪制服の中田ボタンを〜
という、あの曲だ。
作詞の松本隆は何度も言われていること才だ。
席替えで好きの男の子の隣りに座った女に子に嫉妬して、
髪の毛をいたずらで引っ張られて、怒りながらはしゃいでしまう。
なんとかわいい女の子像だろうか?
今の時代なら放送NGになりそうな歌詞も高校生の生活の実態を女の子目線で上手に描いている。
こんな詞をおっさんが作り上げるのが素晴らしすぎる。
曲の後半では、木綿のハンカチーフ以来の東京に行って変わっていく彼氏と、イナカデリコかわらない私の比較が出てきて、泣けてくる。
この曲の素晴らしいのは詞はもちろん、筒美京平の流れるような曲だ。
シンセのアルペジオのイントロも筒見先生のデモテープニあったものを流用してるそうだ。
なんか春の桜が舞い散る光景が目に浮かぶイントロ。
そして斉藤由貴の心の叫びのような高音なメロディーに乗って訴えられる。
奇跡の一曲。今まで何度も聞いてるけど、思わず欲しく立ち止まって聞いてしまった。天才×天才の仕事。すごいね。