オカダマニラでFIRE!!!———ユニバ南北朝時代!
オカダマニラの経営権をめぐる争いは一週間経っても未だに情報が錯綜し混沌としてます。一つのカジノリゾートを巡って岡田派と富士本派の双方が経営権を主張する事態へと発展しました。
最初にお断りしておきますが、当ブログはオカダマニラをネタに楽しみ、それによりオカダマニラの価値の最大化を図ることを主目的としています。よって、岡田派、富士本派、どちら側でもありません。感情論はありますが基本方針としては努めて客観的に記事を書いていこうと思います。
また、2022年5月31日に起きた岡田和生氏率いる岡田派によるオカダマニラの占拠を「オカダマニラ事変」と呼称します。岡田派から見ればオカダマニラの奪還ですし、富士本(ユニバ)派から見ればオカダマニラの襲撃となります。両社の言い分は180度食い違っておりどちらが正しいのかはフィリピン当局に委ねられている、との立場です。
タイトルの写真は、IAG、クーリエジャポンから加工して転載しています。お二人とも経営者としていい顔してますね。
さて、そういうことで本日もオカダマニラに関するよもやま話を書いていきたいと思います。
1.ジェイソン・エーダーの動向
オカダマニラ事変について一週間でいろんな媒体のニュースが流れましたが、今回はこちらの記事から解説していきます。
やっぱりイケメンですね。ちゃんとメディアを使って必要なことをアピールしてくれます。
この記事では、イケメンジェイソン曰く、
今回の騒動はSPAC上場を妨げるものでない
間違いなく上場に向けて計画する
オカダマニラの経営権はまもなくユニバ社に戻る
問題は所有権にあるわけではない、ユニバーサルの筆頭株主は岡田和生氏ではなく父親の活動に反対する知裕氏である
※文中では岡田幸子になってますが、文脈からこれは岡田知裕氏の間違いでしょう。
と自信を見せています。
重要なのは次の記述です。
ナスダックへの上場はフィリピンにとって非常に大きな出来事だ。
さらに、こちらのIAGのYouTube動画を見てみましょう。この動画で注目すべきは、
「オカダマニラの上場はPLDTより大きな規模となるだろう」
という発言です。
PLDT=Philippine Long Distance Telephoneはトニーボーイが経営していた会社ですよ。
もともとはフィリピンで裏口上場しようと画策していたのに、遅々として進まず、それをイケメンでやり手のアメリカ人がトンビが油揚げさらうようにNY上場を決めてしまいました。面白くないと考えるフィリピン人もいるでしょうねえ。
フィリピンのような後進国で外資が事業を円滑に進めるためには、法律遵守することは当然として、その国にとって利益が還元できるスキームを構築することがマストなのですが、果たして今回のSPAC上場では配慮されていたのでしょうか。
2.アンチダミー法について
なんでこんなことを言うのかというと、ユニバ社は過去にアンチダミー法違反の疑いをかけられており、カジノリゾートの開発にまったがかけられていたことがありました。
アンチダミー法とは、フィリピン国の利益を外資から守るための法律で、フィリピン国内の土地の所有は、フィリピン国籍を有する者又はフィリピン資本60%以上の国内企業にのみ認められています。この資本比率や所有権を偽装したりするとアンチダミー法違反となり厳しく罰せられます。
この記事にあるように、当時土地保有会社イーグル1の資本比率がアンチダミー法に抵触するのではないかと問題となっており、この資本比率60%問題を解決するためイーグルの出資を引き受けたのがトニーボーイだったのです。
土地保有会社Eagle I Land Holdings Inc.(イーグル1)の持株比率は、
・イーグル2 60% (フィリピン法人)
・ブロンティア(Brontia Ltd.) 40% (ユニバ100%子会社)
投資会社イーグル2の持株比率は、
・Copperstar Holdigs,Inc. 60%
・All Seasons Hotels & Resorts Corp. 40%
です。All Seasons Hotels & Resorts Corp.はトニーボーイの会社となります。この出資によりイーグル1の60%土地保有規制をクリアできることになりカジノリゾートの開発が大きく進展したのでした。(懐かしい、、、)
また、疑惑をコメントしていたのは元TRLEI会長のマヌエル・ラザロ氏の法律事務所だったのですが、結局彼をも味方につけてしまったようですね。こういったフィリピンへ利益を還元するスキームを構築しフィリピン人脈を上手に築き上げていってのでしょう。
3.オカダマニラの土地の賃貸借
オカダマニラ事変より3週間前の2022年5月12日にオカダマニラの土地の賃貸借に関連するIRがでています。
リース契約を解除するということは、土地の賃貸料がイーグル2へ還元しなくなるのでこれもフィリピンステークホルダーにとっては利益相反となる事象です。また、土地の売却については土地の値上がり益がかなりあり土地保有会社の持分で還元されますが、特別利益が出て税金を払うよりは安定配当を得たいと考えるステークホルダーもいるはずで賛否両論だと推測します。
26Capitalのプレゼンテーション資料を再掲しますが、②土地収益の成長+$113mとあるとおり、富士本派であるユニバ社とイケメンジェイソンはオカダマニラの土地の売却(賃貸料の削減)によりSPACの利益を上げる(経費削減)という戦略を考えていると予想しています。
私は以前から申し上げている通り、これから資産価値が増大するであろうマニラエンターテインメントシティの虎の子の土地を一時的な利益や資金調達のために売却することには反対です。
そもそもカジノIR事業とは「カジノそのものではなく複合的な不動産開発であり、立地性が非常に重要である」と言っていたのは富士本社長ですよね。土地を開発し収益を増大させたほうが長期的な資産を築けるのは間違いありません。
当ブログではこの土地保有スキームの改変がオカダマニラ事変の最後の一押しになったのではと推測しています。
4.SPACの動向
みんな気になるSPACの動向ですが、2022年6月10日、ユニバ社はSPACの契約期限延長をリリースします。
当社子会社の合併(De-SPAC)の契約期限延長に関するお知らせ
もともとは合併の期限を6月30日としていましたが、オカダマニラ事変により9月30日へと3か月遅らせることにしました。
ただ、先のジェイソンエーダー氏のコメントの通り株主総会は予定通り6月28日に開催され、質疑応答にまみれるかもしれませんが、合併は承認される運びとなるでしょう。
問題は、そのあとです。
合併は、
26 Capital Acquisition Corp.
Tiger Resort Asia Ltd.
Tiger Resort, Leisure and Entertainment, Inc.
UE Resorts International Inc.(Okada Manila International, Inc.)
Project Tiger Merger Sub, Inc.
の5社で契約されていますがこの契約が有効なのか無効なのかを最終的に判断するのがフィリピン最高裁やPAGCOR(フィリピンゲーミング公社)だと考えています。
現時点でTRLEI社は岡田派、富士本派の2つの取締役会が存在しています。
タイトルのとおりまさに、
ユニバ南北朝時代
ですね。オカダマニラの覇権争奪戦。いやー、実に面白い。社名の通り一流のエンターテインメントですよ。ほとんどの方には理解できないかもしれませんがね、、、かれこれ10年ぐらい、つかず離れず株主をやっていると定期的にイベントやアクシデントやインシデントが勃発するのでいろいろと勉強になります。
マニラのカジノリゾートを巡って様々なステークホルダーが入り乱れています。みんなが欲しがるってことはオカダマニラがそれだけ魅力的なプロパティだということの証左ですよね!
5.本日のオカダマニラ
オカダマニラでは、ミスユニバース、ミスワールドのミスコンに次いでミスターインターナショナルが行われているようです。そんなコンテストあったんですね。見てみるとほれぼれするほど見事な体でしかもめっちゃイケメン。外国人観光客も受け入れ始めていますしいろいろと楽しそうなフィリピンです。やっぱ人口が増えているというのは国力ですよ。日本では無駄に成熟してしまってこういうイベントが少なくなっているのは衰退の象徴なんでしょう。がんばって日本を盛り上げていかないといけません。
6.本日のFIRE
今夜は西日暮里にあるシルクロードへ。ここのビリヤニは、ビリヤニ好きには堪らないビリヤニ。骨付きチキンと押し寄せるスパイスに圧倒され豆カレーで味変しているうちに一瞬で完食。いつ来ても美味いので足繁く通ってます。「カレーは別腹。」の看板が意味不明で好きです。
ここの店主はクマールさんでインドのケララ州出身なんだとか。インドに行ってご当地激うまカレーを食べるのもFIREしてやりたいことのひとつです。
当ブログでは全国の、特に東京の本当に美味しいカレー屋さんを感謝と応援の気持ちを込めて紹介していきます。社畜の私はカレーに救われて、癒されて毎日を生きています。あんまり難しいことは考えず、んまそう!と思ったら是非お店に足を運んでみてください。
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