イギリス旅行の話・前
日本帰国前に、ロンドンにいる友人に会いに行ってきました。今回は写真多めの旅の記録です。
地理的に近いだけでなく、国境もゆるゆるなアイルランドと英国。にもかかわらずこれまで行ったことがありませんでした。(アイルランドからヨーロッパへ飛ぶよりも、ゴールウェイからダブリンまで行くのが面倒臭いとはもっぱら留学生たちの言です。)
初夏は空港が忙しく動き始める時期。サクサク行くことはなく、ヒイヒイの道中でした。
GLAYのBAD APPLEを聴きつつ筆を執りました。アイルランドにしばらく滞在していますが、音楽の好みは変わりません。随分と先の投稿からあいてしまいましたが、元気でおります。一年目のまとめ記事も別で投稿する予定です。
ダブリンからルトンへ
私の当初プランとしては、
- ゴールウェイ発、バスでダブリンへ
- ダブリンで一部日本行きのスーツケースを預ける
- 残りの荷物で身軽に(ここ重要)ロンドン旅行
- ダブリンに帰ってきてスーツケースを回収
- 日本に帰国
そのために、ダブリン空港で荷物を預けるサービスも下調べしていました。しかし早朝にダブリン空港に着くと、すでに長蛇の列。チェックインはあちらです、と繰り返すスタッフの人に、預け荷物のサービスの場所を聞いても要領を得ない様子。こっちだと思う、あっちです、と言われ彷徨う頃には嫌な予感しかしませんでした。ようやくマネージャーらしき人に話を聞いたところ、荷物の預かりサービスは、”チェックインした後の預け入れ荷物”を、フライトまで空港に置いておきたい場合に限るのだと言われました。
もし日本行きのフライトのチェックインができたなら、スーツケースを置いていくことも可能でした。ただこの時にはまだチェックイン手続きが始まっていませんでした。どうにか空港で預かってくれる場所を探すか、追加料金を覚悟でイギリスに持っていくかの二択を迫られました。
結果としては、航空会社の担当の方と交渉するうちに、追加料金なしでスーツケースをイギリスまで持っていけるということがわかりました。泣く泣く、日本へのお土産の詰まったスーツケースをイギリス行きの便へ預け入れ。大荷物でのイギリス旅行になりましたが、なんとか収まってよかったと一息つきました。
ただ、大きなスーツケースを持っての旅行は、常に荷物の置き場所を考えねばならず、ストレスが溜まると再確認しました。もう同じ轍は踏まないと心に刻んでいます。
後で落ち着いて考えてみると、こちらでは駅にすら日本のようなコインロッカーがない(テロへの対策)ことも知っていました。ましてや空港という重要なスペースでは、そのようなサービスは無いと考えが至ってもよかったように思います。
あとは空港で麻薬犬を初めて見ました。小型犬で、ふんすふんすと人の足元を嗅いで回る姿が可愛かったです。犬が走り出すと、警官の人は諦めてリードを離し、おっちら歩いて犬の後ろをついていっていました。そののんびりした雰囲気に、居合わせた人たちが和やかになっていて素敵でした。
さて、重い荷物を持ってえっちらおっちらイギリスへ。今回はルトン空港(ロンドン近くの小さめの空港)を使いました。なんとルトンは、アイルランドから入ると、何の検査もなくスルッと空港を出られます。パスポートに何のスタンプも押されないことにちょっと驚きました。何かあって警察にお世話になったりしたら、不法入国とみなされないかな…?と少しドキドキ。
イギリス滞在前半
前半は、ルトン近郊に滞在する知り合いを訪ねました。随分穏やかな時間が流れていて、ガンが子育てをしているのを観察したり、自然の中を散策したりとのんびりしていました。
ロンドンから北東に行った地域の自然は、イギリスの中でも特に美しいと現地の人々が幸せそうに話していました。
確かにアイルランドの自然とは全く様相が異なりました。アイルランドにはない小さな林が多く点在していて、草原が広がっていました。アイルランドの自然はもう少し岩がゴツゴツしていて、岩の層の上に緑が薄く広がっているようなイメージです。実際にアイルランド西海岸は昔から残る石垣で有名ですが、それは防風のためだそう。手を尽くさなければ、風が土を吹き飛ばしてしまう厳しい土地だと。その一方でイギリスのこの地方は、土も分厚そうで草原か農地が多くをしめています。アイルランドの荒い厳しさを感じる自然とは違い、人の手が入った静謐さを保っていました。
アイルランドでもイギリスでも、散策中に気になるのは鳥の名前や植物の名前。鳥であれば、鳥好きの友人に連絡をして教えてもらうのですが、植物ではそうもいきません。しかし、イギリスで共に散策をした人から、便利なアプリを教えていただきました。PlantNetというのですが、写真から植物を検索でき、一致した種の写真を確認できるというもの。アプリ内からWikipediaにアクセスでき、和名も確認できます。これが便利で、しょっちゅう使っています。
ただ、両国とも酪農・畜産が多いことには変わらないため、各所で牛・羊・馬・ラマなど見かけました。ラマは毛のために育てるものなのかな?と思いつつ眺めました。
後半は、女王のPlatinum Jubileeの期間にロンドンに滞在した記録になります。