中国文化観光省の調査機関「中国旅游研究院」の発表によると、今年第1四半期、マカオは観光満足度83.49ポイントを獲得し、初めて中国本土からの旅行者にとって最も満足度の高い旅行先となりました。香港は81.77点で第1四半期は7位、前年同期5位を下回りました。
オンライン旅行予約プラットフォーム「Klook」のCEO林照圍氏はインタビュー記事の中で、香港はコスト上昇や、観光資源の魅力が近隣地域と比べて低下していると述べています。
香港人や中国人の主な近隣旅行先として、韓国はKPOPや美容産業、日本では高品質な体験と円安による高いコストパフォーマンス、タイでは多岐にわたるイベントや物価の低さなど、各地域には香港にはない独自の観光資源的魅力があるとし、かつて香港は消費税がないなど、税制の安さによる高級品購入のメリットもありましたが、円安の影響で、香港で高級品を購入していた消費者のほとんどが、最近は日本に乗り換えているということです。
香港政府は今年、より多くの観光客を香港に誘致するため、毎月花火やドローンショーなどのアクティビティを開始しましたが、その誘致力はまだ高くありません。
また中国本土は近年徐々にインフラが整備され、どこへ行くにも便利になり、香港に特別感がなくなっていること、また広大な国土で国内旅行の選択肢も多いことなどから、今後も本土から香港への消費力の高い観光客は減少すると指摘しています。
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