ロールス、ロンドンタクシーと来て次はいきなりしょぼく「550cc時代の軽自動車」だったりします(笑)
物は国産名車の「初代スズキセルボ」です。
だいぶ前に当ブログでも実車のセルボの事を書いたことがありますが、あの頃は「まさか初代セルボのミニカーなんか出ていないだろうな」とか思っていました。
それが先日「国産名車」のひとつとして出物があったのですから、何事も待ってみる物です。
初代セルボの源流は360時代の「フロンテクーペ」に遡ります。
当時はノンターボの軽自動車で「リッタ−100馬力」が当たり前だった時代なのですが、デザインからスペシャリティを主張していたのはフロンテクーペくらいな物です。
(ホンダZにせよフェローマックスにせよ、既存のボディをHT化した程度のレベルだった)
ジウジアーロデザインのクーペはまるでカプセルみたいなワンモーションフォルムで、非常にカッコよく当初は2シーターのみという仕様だった事もあって非常にパーソナル性の高い物でした。その一方でインパネは油圧計や油温計まで装備した6連メーターを装備。かなりスポーツ志向も強い物でした。
「クローズドボディの軽自動車でスペシャリティカーは成立するか?」という命題に最も近い立ち位置にあったのがフロンテクーペだった訳です。
その後、軽規格が550に拡大した際にボディサイズを拡大して仕切り直されたのがこのセルボでした。排気量は550に拡大しましたが、馬力はリッター60馬力まで下がり(笑)全般に「ゆる系スペシャリティ」となりました。
わたし個人は適度に肩の力を抜いたスペシャリティという点で初代セルボは好きな車でした。なので今回のミニカーを見つけた途端ついムラムラとw
ミニカーとしてはフォルムの造形は悪くありませんが、窓ガラスの表現に難があり「窓ガラスがボディからはみ出している様に見える」のはミニカーとしてはマイナスポイント。
テールランプの仕上げも幾分雑ですが、何しろセルボのミニカーはこれが唯一と思うのでそこは妥協せざるを得ないでしょう
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