新築で外構工事する費用はいくら？外構工事の費用相場から業者選びのポイントを解説
あなたの家の印象を決める外構工事は、それなりに費用が必要なことは想像できても相場がわからず不安になりますよね？そこで今回は外構工事の費用相場や、外構工事の業者選びのポイントを紹介します。
新築で外構工事する費用は？
自宅を新築する時は建物本体の建築費や、土地代金にばかり目がいってしまいやすいです。外構費用と外構内容を考えている人は少ないのではないでしょうか？
筆者は家を建てた業者に「外構費用をちゃんと見ておかなければダメですよ。相場は工事費全体の1割くらいですよ」と言われ、ふ～ん、そんなもんなのかと軽く考えていました。ところが計算してみると、土地代以外の費用が建築費を含め3,000万円で、外構費が1割で300万円！？
筆者の敷地は50坪で建坪は30坪しかないのに、300万円もかけたら「どれだけ無駄なんだ！」と思い、建築業者から紹介された外構業者との打ち合わせ時に「とにかく予算がないので、できれば100万円ちょっとでできる方法で提案して下さい」とお願いしました。その結果、予算130万円で下記の内容を工事してもらえました。
- 車寄せ部分のコンクリート舗装（約20㎡）
- 玄関までのアプローチのインターロッキング
- 玄関前の植栽
- インターホン付き多機能ポスト2基（2世帯住宅で玄関も分かれているため）
- エクステリア照明（ガーデンライト3本）
- 敷地の奥は防草シート敷きと、白い化粧砂利敷き
外構工事費は全体の約4%におえられました。
希望する（理想）外構工事を書き出そう
外構工事は、お金をかけようと思えばいくらでもゴージャスにできます。とはいえ、大企業の役員や資産家でもない限り予算は青天井という人はまずありません。どのような外構にするか、希望する項目をご家族で書き出してみましょう。
- 芝生の大きな庭が欲しい
- 車寄せスペースにはカーポートが欲しい
- 庭の水やり用に外にも水道が欲しい
- 立派な塀が欲しい
- 門扉はモダンな感じの扉にしたい
- 雰囲気のある木を植えたい
- 庭にはガーデンライトが欲しい
- 玄関前のアプローチは石畳にしたい
- 家の裏は雑草が生えないようにしたい
希望する項目をまずは全部書き出して、スケッチブックにイメージを書いてみましょう。各項目にどのくらいの費用がかかるのか費用相場を調べ、予算内に収めるには何を諦めるか、消去法で考えていくのがオススメです。
外構工事は自分でできるの？
結論から言いうと「全部は難しいがDIYで施工可能な外構工事はある」です。建て付けの調整が難しい門扉や、素人ではコンクリートすら入手が困難な塀や擁壁の工事、カーポートの工事はDIYでは極めて難しいでしょう。
とはいえ、ガーデニングの延長線上でできる外構工事があります。ちょっとした植栽や、狭い面積のインターロッキング工事はホームセンターでも材料が入手できます。
庭のエクステリア照明はホームセンターなどで土に差し込むだけのライトも市販されています。また、ウッドデッキも材料もホームセンターなどで入手可能です。FRP製の組み立て簡単な製品も数多く市販されています。
物置もメーカーホームページに組立説明書があるので、読めばできないことはありません。時間の余裕があって自信のある人は、できる範囲の外構工事は自分でやってみるのもいいかもしれません。ウッドデッキの種類や相場については下記の記事で詳しく紹介しています。
6つの外構工事の費用相場
インターネットで「外構費用 相場」と検索してみると、項目別に費用の目安が掲載されているサイトに辿り着けます。様々な条件があるので一概に正しいとは言えませんが、目安として参考になれば幸いです。
門扉や門柱の外構工事の相場
門扉や門柱の外構工事の費用相場は郵便受けやインターホン、表札とセットで考える方が多いようです。一般的には15～30万円程度です。
アプローチの外構工事の相場
アプローチの外構工事の費用相場は門扉から玄関ポーチまでの通路に飛び石や、化粧砂利敷しいたり、インターロッキングにて施工するケースが一般的です。玄関ポーチまでの距離により金額は異なりますが10～15万円程度です。
塀の外構工事の相場
塀の外構工事の費用相場は使う材料が木製やアルミ製、コンクリート塀、ブロック塀どれにするか、また敷地の外周の長さにより金額は変わります。一般的に塀の外構工事の相場は100万円以上です。外構工事の中でいちばん高額な工事です。
フェンスの外構工事の相場
フェンスの外構工事の費用相場は、家の敷地をフェンスで囲う工事です。これもまた塀の工事と同じく使用する材料や、長さにより金額は変わります。一般的にフェンスの外構工事の相場は50～60万円程度です。
カーポートの外構工事の相場
カーポートの外構工事の費用相場は「柱を片持ちにするか？」「両側に柱を立てるか？」また、カーポート自体の積雪荷重により金額は変わります。どちらにしても、少なくとも50万円以上が料金相場です。
植栽の外構工事の相場
植栽の外構工事の費用相場は植える樹種や本数により金額は変動しますが、一般的には10～15万円程度です。
外構工事を依頼する業者を選ぶ2つのポイント
外構工事を業者に依頼する時は、どんな業者に依頼したらいいのでしょうか？
- 外構工事専門の業者
- 町の便利屋
- 建設会社
- 庭屋
このような業者に依頼するケースが一般的です。
どの業者に依頼するにしても、気を付けなければならない2つの重要なポイントがあります。
- 見積明細をきちんと出してくれるかどうか？
- 見積項目を盛り込んだわかりやすい提案書を用意してくれるか？
専門性と意匠性が高い工事ですので、それなりの知識と経験がなければ満足のいく外構工事はできません。費用面においても技術面においても納得のいく業者を選ぶために、この2つがいい加減な業者は避けましょう。
金額が異様に安い業者もいますが、はっきり言ってオススメできません。こちらから指定がなければ平気で最低ランクの再生砕石を敷き詰めたり、砂をばら撒くだけで床付けもまともにせずにインターロッキング工事したりするようです。（間違いなくひと雨降れば下の砂が流れ石が沈みます）
鉄筋も入れずにコンクリートを打設したり（車が乗り入れ続けると間違いなく割れます）、ブロック塀を建てる際に鉄筋棒を差し込まなかったりなど…。あり得ない話ですが、本当にこういう無知な業者がいるのが現実のようです…（泣）
少なくとも3社以上の相見積を取り、金額だけではなくこちらを思わず唸らせるナイスな提案してくれる業者を探しましょう。
まとめ
今回は外構工事の費用相場や、外構工事の業者選びのポイントを紹介しました。「家」と「庭」の2文字が組み合わさって「家庭」という単語になるくらいです。それだけ外構工事は重要です。
要望は限りないと思いますが、予算内で収めるために優先順位をつけ取捨選択しましょう。外構工事の費用相場は様々なケースがあり一概にはいえませんが、少しでも参考にしていただけると幸いです。
業者選びをする時は、金額だけで比較するのではなく、トータル提案力と施工実績の豊富さを重視しましょう。今回の記事が、何かひとつでもあなたのお困りごとの解決につながったら幸いです。
外構工事とは車寄せ部分のコンクリート舗装や、玄関までのアプローチのインターロッキング、玄関前の植栽、インターホンなどです。
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