司法書士の山口です。
破産申立てを行う場合には、
(借金をした経緯)
(返済ができなくなった理由)
こうした内容を裁判所に提出します。
ようは「なぜ借金ができてしまって、なぜ払えなくなってしまったのか?」
こうした事情を提出するわけです。
今日は、これをアレンジして任意整理に至った事情をご紹介。
・借金ができてしまった事情
・任意整理をした感想
などから私がまとめてみました。
任意整理を検討中の方に、分かりやすく伝われば嬉しいです。
(Sさんが借金を整理するまで)
私が借金をはじめたのは20代半ばの頃。
新卒で入社した会社がありましたが、職場になじめず辞めてしまいました。
あまり貯金もなく、以前から持っていたセゾンカードでお金を借りて生活費に充てていました。
「今だけ、今だけ」と思っていたものの、いつのまにかお金を借りるのが当たり前になっていました。
預金から自分のお金を引き出す感覚です。
その後、新しい仕事は決まりましたが、お金を借りる癖は抜けませんでした。
買い物をカードでしたり、友人と旅行に行くお金を借りたり…
この頃には、200万円近くの借金になっていたと思います。
クレジットカードも4枚に増えていました。
毎月毎月決められた金額を払っても借金は減らない…生活費が足りなくてまた借りてしまうからです。
「ひょっとしてかなりまずい状況では…?」
この頃、自分の状況に気づきました。
リボ払いの仕組みがよく理解できていなかったのも原因だったと思います。
返済がきつくなるとメンタルがやられました。
不安で不安で寝られない日も。
「お金がない」という焦りから、怪しい求人情報にも目を通しました。
「なんとかしなきゃ…」毎日その思いだけに支配されていたと思います。
300万円近い借金になったころ、支払いができなくなりました。
「借金なんとかしたい」で検索して「さいむせいり」という方法を知りました。
「相談してみるしかない」
他に選択肢もないし周りに相談できる人もいないし、債務整理にかけました。
かなり緊張して電話したのを覚えています。
・なるべく穏便に済ませたい
・払える限りは払っていきたい
・毎月6万円なら頑張れば払える
こう伝えると、任意整理を勧められました。
・利息をカットできる
・給料の範囲内で払えるようになる
・借金300万円なら月々6万円にできる。
・ブラックになるため、クレカやローンは使えなくなる(現金主義)
任意整理は、こんな特徴のものでした。
ブラックになってカードが使えなくなるのは痛い…でも親や家族には頼れない。
「この生活から抜け出すにはやるしかない」
こうして任意整理をすることにしました。
依頼後、カード会社からの請求はすぐにストップしました。
あんなに督促されていたのにあっさり止まった…なにか不思議な感じでした。
それと同時に、やっと安心できたのか、久しぶりによく寝れたのを覚えています。
数か月ほどで費用を払い終え、予定通り手続き完了。
任意整理をした証明書(和解書)をもらい、その翌月から支払いが始まりました。
お給料が入ったら毎月6万円を返済…
これを5年続けて完済になる。
大変は大変ですが、終わりが見えて気持ちは楽になりました。
任意整理をしてよかったこと。
それは、生活が改善できたのはもちろんですが、借金の悩みを話せたことです。
「家族にばれないか」
「会社に連絡がこないか」
「払えなかったらどうなる?」
1人で悩んでいる時は、とにかく不安でした。
専門の方に相談をして、自分の状況とやらなければいけないことが分かった。
自分と同じように苦しんでいる人が任意整理して頑張っている。
こういうことが分かっただけでも、気持ちがだいぶ楽になりました。
もっと早く相談をすればよかった…
ありきたりな言葉かもしれませんが、本当にそう思いました。
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