本日のお相手はヤマハCX3
多分今年最後となるグランドピアノ練習日。
12月になると、ピティナ・ステップやクリスマスパーティーなどで、グランドピアノを弾く機会も増えるが、基本的にこのふたつは先生いわく、「お祭り」みたいなものであるから、レンタル費用をかけるまでのことはない、というのが今の私の考えである。
しかしやはり名前がコンクールと名のつくものを視野にいれるとなると、ちょっとは襟を正したほうがいいのではないか?
そういうわけで、グランドピアノの練習室をお借りすることにした。
いつも私がお世話になっているレンタルスタジオのグランドピアノは、
スタンウェイmodel-L、ヤマハC3X、ヤマハC6Xの3種類で、料金はそれぞれ1時間で¥2,300、¥1,500、¥1,500 である。
いろいろ試した結果、私にはヤマハで充分であることがわかり、前回はC6Xを弾いたから、今回はC3Xを選ぶことにした。
ピアノ自体のお値段にするとC3Xは、C6Xに比べると約80万円ぐらいお安いそうだ。
そのせいかどうかはわからないが、ゆっくり鍵盤を押したときの「カクン」はあまり感じられなかった。
鍵盤もツルツルしている。
音はどっちのほうがいいのかなぁ。
情けないことに、あまりこだわりのない私には「どっちもよい」としか言えない。
トムソン椅子を確認する
きょうやりたかったことの第一はまず、トムソン椅子の確認。
ウチはベンチ式の椅子だし、だいいち私しか座らないから設定を動かすことはない。
しかし本番では、私の前に弾いた人が、165センチの私よりずっと低身長のかただった場合、椅子の高さ調節が必要になる。
この高さ調節を、わざわざ審査員の皆さまをお待たせして手早く済ませることは、何事につけ不器用な私にはちょっとしたハードルなのだ。
そこでレバーの動かし方を練習し、座面の高さを左の目盛り部分にあわせるのを忘れないよう、写真に撮ることにした。
でももし、トムソン椅子にもいろいろな種類があるのだったらどうしよう?
あした忘れずに先生に聞いてみようっと。
エンディングはどう弾くか?
きょう練習したバッハ / パルティータ1番プレリュードのエンディング、すなわち最後から数えて1-2小節目には、語弊を恐れず、わかりやすく表現すれば、壮大なものと繊細なものとの2通りがあるようだ。
つまりジャーーーーン(ff)
と壮大、ドラマティックに終わるか、
チーーーーーン(mp ~ mf)
優しく、場合によっては、はかなげに終わるか、ということである。
ちなみに習っている先生からは、
「最後らしく堂々と終わりなさい」
パイプオルガンの全ての音が大音量で鳴るように、ドラマティックなエンディングとなります。
と書かれてある。
ところがプロのピアニストの演奏では、最近の傾向なのかもしれないが、ひそやかに終わるほうが多いようだ。
つまりシフ、グールド、ランラン、ソロコフ、ブレハッチの演奏。
私がYouTubeで探したところ、壮大派はマリア・ジョアン・ピレシュぐらいのようである。
で、私はどっちで弾くかって?
この場合は(できれば)ドラマティックなマイ・ウェイ派でいこう、と思う。
最後まで盛り上がることもなく、なんとなく始まって、「あれ?もう終わったん?」ではちょっと淋しすぎる。
本家本元のドラマティックなマイ・ウェイは苦手なんだけどね。
【演奏動画】バッハパルティータ1番プレリュード