三重県熊野市に古くから伝わる郷土料理「さんま寿司」。その独特な味わいと伝統を守るべく、さんま寿司保存会が2004年(平成16年)に制定。
毎年この日、熊野市の産田神社(うぶたじんじゃ)では神々への感謝と豊作を願う例祭が行われます。祭りの終わりには直会(奉飯【ほうはん】)が開かれ、その席で供される骨付きさんま寿司こそ、「さんま寿司」の原形とされているのです。
産田神社は、古来より農業や漁業の守護神として崇められてきた由緒ある神社。例祭では、地元の人々が一堂に会し、神々への祈りを捧げます。この日は、熊野の豊かな自然の恵みに感謝しつつ、先人たちから受け継がれてきた食文化の奥深さを感じる絶好の機会です。
日付は1月10日のこの日、熊野灘沿岸の郷土食「さんま寿司」の原形とされる寿司が出されることから。