皇宮神社（こうぐうじんじゃ）】（宮崎県宮崎市）

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皇宮神社は、皇宮屋（こぐや）と呼ばれる、初代神武天皇（じんむてんのう）が大和に出征した「神武東征」以前の皇居跡と伝わり、境内前に記念塔「皇軍発祥之地」があります。

 

小高い丘に鎮座している神社で、ここから東へ600mほど行った場所にある宮崎神宮（宮崎県宮崎市）の摂社に列しています。

静寂な皇宮屋の森の中に、ひっそりと佇む皇宮神社。厳かな雰囲気に包まれた境内はしっかりと掃き清められ、足を踏み入れるのを躊躇する程。

 

鬱蒼とした森に囲まれたこの神域は、荘厳でありつつも古の皇居跡の重厚な霊気が漂い、神武天皇以来の日本の原点という説得力を感じます。

神武天皇は高原郷の狭野原（現在の高原町の狭野。狭野神社の地）で生まれ、皇太子となる15歳の時に宮崎へ移り、その後、東征に向かう45歳までを皇宮屋で過ごしたとされます。

 

今の宮崎神宮の地にお宮を造る以前の宮居（みやい/神の住む場所）の地か、行宮（あんぐう/かりみや）の跡であったのではという説もあり、宮崎神宮の元宮ともされ宮崎神宮と共に神武天皇の御魂が深く宿る地です。

 

神武天皇の時代からあるとされますが、皇宮神社の建立された創始の詳細は不明で、旧社殿は弘化4年（1847年）藩費を以て再建され、明治10年、宮崎神宮の摂社に列せられました。

 

現在の皇宮神社の社殿は昭和51年（1976年）に竣工、同年7月に遷座祭が行われましたが、この時、伊勢神宮（三重県伊勢市）の第60回神宮式年遷宮の古殿舎のご用材（外宮外幣殿）をもって改築したものだそうです。

◆ご祭神
神武天皇（カムヤマトイワレヒコ）
相殿神　アヒラツヒメ（神武天皇の后）、タギシミミ（神武天皇の皇子）、ヌナカワミミ（神武天皇の皇子）

 

 

 

 

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