3月。
梅や菜の花、タンポポとさまざまな花が咲き、甘い香りに誘われて虫たちも動き出す……
そんな春の景色に、思わずワクワクせずにはいられない!
のですが、人によっては少し困ったこともあるかもしれません。
そう「花粉症」です。
スギ花粉のピークが近づく時期、こんなご質問をいただきました。
「花粉症の症状がひどいときに、ヘナを使っても大丈夫ですか?」
今日は、このご質問にお答えしたいと思います。
結論:ヘナが花粉症の症状を悪化させる可能性は低い
まず結論から。
ヘナと花粉症の症状の相関性についてのデータは、見たことがありません。
ヘナを使うことで花粉症の症状が悪化するというエビデンスは、私たちが調べた限りでは見当たりませんでした。
(もし見つけたという方がいたら教えてください)
また、ヘナを普段から使っている方のお話を聞いても「花粉症の症状が出ている時に、ヘナを使うと体調が悪くなる」というお話もうかがったことはありません。
なので、ヘナが花粉症の症状を悪化させる可能性は低いと言って問題ないでしょう。
ただし免疫力が低下した時は、アレルギー症状が出ることも
とはいえ、一つ注意していただきたいポイントがあります。
それは「免疫力」です。
免疫力とは「病(疫)を免れる力」。
私たちの身体には、さまざまな有害なものから身体を守ってくれる「免疫の力」が生まれつき備わっています。
免疫が正常に働くことで、私たちの健康は維持されているというわけです。
でも、時折、このシステムがうまく働かなくなることがあります。
たとえば、これらは免疫力低下の原因になるといいます。
【免疫力が低下する原因】
・生活習慣の乱れ
・栄養バランスの偏り
・過度なダイエット
・過度のアルコール摂取
・喫煙
・睡眠不足
・運動不足
・冷え
・ストレス
・疲れ などなど
花粉症の時は、鼻水や鼻づまりから睡眠が浅くなることもあり睡眠不足になることもあります。
また、花粉を避けて屋内にいる時間が増えると、必然的に運動不足になりやすくなりますし、運動不足は身体の冷えにもつながりやすくなる。
そして何より、花粉症の症状はストレスです!
……とこのように、花粉症は「免疫力」を低下させる要因となるのです。
そして、免疫力が落ちたときのヘナケアで、注意したいのがアレルギー。
「オーガニックヘナは、自然由来だから安心♪」というイメージがありますが、実際はアレルギー症状が表れてしまう方がいるのです。
ですので、私たちもオーガニックヘナをご利用いただく際は、事前のパッチテストをお願いしています。
……としっかり注意を払っていても、免疫が下がっている時は、いつもは出ないアレルギーの症状が出てしまうこともある。
もちろん、すべて「可能性がある」という話で、必ずなるというわけではありません。
ただ、身体のことなので、できるだけ不安なく使っていただいたほうがいいだろうと思い、花粉症の際のヘナケアのリスクを調べてみました。
まとめると、
「花粉症などの症状が重いときには、いつもは問題ないヘナケアがアレルギー症状を引き起こしてしまう可能性もある」これを念頭に置いていただくと、より安心に使用することができるでしょう。
不安なときは、あらためてパッチテストを
花粉症のシーズンでも、安心安全ならばヘナでのケアを続けたいですよね。
そんな時は、どうしたらいいか?
おすすめしたいのは、使用前にあらためてパッチテストをしてみることです。
私たちの身体は、いつも変化します。
昨日まで問題なかったものが、今日も同じように問題ないとは限りません。
だから、少しでも不安があるときは、パッチテストをやり直してみて、今の自分の身体に合っているかどうかを確認するといいでしょう。
体験談:ヘナを使うと花粉症が軽くなる?
これはこの記事を書いている私が感じた「体験談」なので、何か科学的なエビデンスがあるわけではない……という前置きをしたうえでご紹介しますと。。。
私の場合、ヘナを使うと鼻水、鼻づまりの症状がかなり軽くなります。
私はほぼ週に一度、オーガニックハーバルヘアカラーオレンジにオーガニックハーバルトリートメント アムラを混ぜて使っています。
私は花粉症の季節になると、特に鼻水が出やすくで困っているのですが、ヘナを塗り始めると、不思議なことに鼻づまりや鼻水の症状が楽になるのです。
花粉症だけではなく、飲みすぎた翌日に鼻水が出るときも、ヘナを塗ると鼻水が落ち着く……という体験を何度もくり返してきました。
この体験を、私なりに紐解いてみると、、、
まず、漢方の専門家から聞いた身体の機能に照らすと、鼻水は身体の中の余った水。
本来、水は高いところから低いところに流れるのが自然です。
それでも「鼻水」として、鼻のような身体の高いところから出るには理由があります。
その理由として考えられるのが「気」の上昇。ストレスがたまっていたり、気疲れをしていたり、何かと気忙しい時は、気が上がりやすくなり、それに伴って余った水も上から出やすくなる……厄介な「鼻水」の裏には、こんなメカニズムが考えられるのです。
ヘナには色々な効果がある……というのは、既に別の記事でもご紹介しましたが、その一つが「鎮静作用」。
そう、リラックス効果です。
「ヘナを使うと眠くなる」というほどのリラックス効果があるので、ヘナを使うことで気忙しさが落ち着き、上昇していた「気」が下がって、鼻水の症状が軽くなる……ということが起きているのかもしれません。
くり返しますが、これはあくまでも私の体験談。
鵜呑みにはせず、ご自分で試してみてくださいね。
さいごに
「花粉症の季節となりましたが、花粉症の季節は一年の養生の総決算の日」
この言葉は、私が信頼する漢方医、中田英之先生が話していたことです。
表向きの「症状」だけではなくて、どうしてその症状が出ているのかを考えるのがとても大事。
花粉症はアレルギーの症状ではあるけれど、それがどんなふうに症状としてあらわれるかは日頃の身体との向き合い方(養生の仕方)によって変わってくるというわけです。
健康は、日々の積み重ねでつくられていくものですが、
「美しさ」も同じかもしれません。
そして何より「美しさ」は「健康」あってのもの。
健康が土台にあることを忘れてはいけませんね。
ちなみに、私は今年も案の定、花粉症の症状があらわれています。
「ああ、今年も養生が足りなかったか……」と後悔しつつも、こんなことを感じたりしています。
今、症状が出ているのだとしたら、まだまだ健康で美しくなれる「伸びしろ」があるということだ!
嫌な花粉症の症状は、そんな私たちの「伸びしろ」を教えてくれるものだと思うと、ちょっとストレスがなくなるかもしれません。
いずれにしても、身体も、髪も大切に大切にケアしていきましょう。
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