キャラクター
紅華(CV増田俊樹)
・性格
物騒な噂話とは違い、穏やかな性格。
真っ直ぐで素直な彼だが、ややずれている天然な面も。
主人公に惹かれているような様子を見せるが……。・噂話「殺人鬼のからからさん」
放課後の学校、夕暮れに染まる校舎の中でからからと鉄を引きずるような音が聞こえてきたら、振り返えらないで。
振り向いてしまったら、質問をされてしまうから。
それに答えられなかったり、間違った答えを返したりしたら殺されちゃうんだって。
出典:9 R.I.P公式サイト
感想
※ネタバレ注意※
からからさんの怪談話からクールなキャラなのかなと思っていたのですが(攻略前にあまりキャラクター紹介読んでなかったw)紅華さんは思ってた以上に穏やかで可愛いキャラクターでした。
珠沙が友人とからからさんの怪談話をしているときに紅華のことを思いやってくれた言葉を言ってくれたのが嬉しかったようで、最初から好感度は高めです。
笑顔が見たいと言ったり、珠沙に惹かれていると真っ直ぐ好感を伝えてくるからこっちまで照れちゃう、ずるいキャラでした。
怪談話が苦手な一面も可愛いです。
この作品の要になりそうな神降ろし事件。(他の√でもこの事件に関連してくるのかな?)
1949年に7人の人が神隠しにあい(6人死亡、1人行方不明)、その犯人は月神功。
一人娘の優衣が行方不明になり、父親の功は娘を取り戻すために、人を誘拐して生贄にしていました。
珠沙が通っている学校が出来る前は、その月神の屋敷があったのです。
紅華はその月神家で亡くなったようですが、亡くなった瞬間の記憶がなく、70年以上記憶を探して彷徨っていました。
そんないわくつきの学校で神隠しにあい、不安定な空間に来てしまった主人公の珠沙。
珠沙が現世に帰るためには、学校で噂されている七不思議を解決していかなければならなくて、紅華・響・優衣と協力して七不思議を集めていきます。
そして順調に7つ解決したと思ったら8つ目が登場しますが、それを阻止してくる悪霊が登場し珠沙は呪いをかけられてしまいました。
珠沙の体調も悪くなっていくばかりで、早く現世に返してあげないといけない…。
彼女のことを考えて「魂をかけて守る」と言い自分を犠牲にしてでも守ろうとしてくれる紅華がかっこよかったです。
しかも紅華はあんなに好意を言葉にして伝えてくるのに、珠沙が怖がると思って触れようとする手を降ろす姿がいじらしくてもどかしい…!
珠沙の名前を呼ぶだけで喜んでる姿も可愛いし!
そして極めつけは、呪いでできた頬の痣を気にする珠沙に「どんなお前も俺の目には美しくうつる」と言って頬にキスですよ!
珠沙の不安な気持ちを察して、自分にも背負わせてくれと言う紅華が優しくてマジ惚れる!はぁ〜紅華好き♡
悩みごとの相談も優しく聞いてくれるし、素直に好意を言葉にして伝えてくれるし、守ってくれるし、珠沙だってそりゃ好きになっていくよね。
紅華との仲の深まり方もすごい良かったです。
母親とのことや進路のことを寄り添いながら相談に乗ってくれたり、悪霊に追われる緊迫感の中、「ただいま・おかえり」を言い合ったり、悪霊に会話を聞かれないように耳元で囁いて会話したり…
些細な出来事なんだけど、緊迫した状況の中で過ごすほんわか癒される二人の空気感がとても良かったです。
そして、こんなに2人の雰囲気が良いのに、2人とも先がないのを理解してるのが…また切ない。
でも、紅華視点になるとちょっとコミカルになるのが面白かったw紅華がちょっと天然なところがよく分かります。
一緒にいられる道を探そうと無事想いが通じた二人。
悪霊に名前を聞き出すべく調査を進めていると、紅華の妹・雛菊であることが分かりました。
雛菊は月神家の通いの使用人で、紅華は毎日迎えに行っていましたが、ある日突然行方不明に。
探し続けた紅華は月神家に侵入し祭壇に縛られている雛菊を見つけますが、月神功にお腹を撃たれてしまいます。
雛菊を目の前で首を切られて殺されてしまい、その姿を見ながら紅華も絶命。むごくて辛い最期で胸が痛い…。月神功、許すまじ。
そんな紅華の辛い過去を見た珠沙は、彼に寄り添ってあげたいと思います。珠沙は優しい子だね。
でも紅華は珠沙が現世に戻ったらそのまま別れる気でいます。一緒にいられる道を探そうって約束したのに!
珠沙が思わず「死んだら一緒にいられる」と言ってしまいますが、家族を失う痛みを知っている紅華はそれを反対。
珠沙を現世に戻すことが紅華の愛情で、自分の欲より何よりも身体の限界が来ている珠沙を生かすことが最優先になってしまうのは、愛情もあるけど死者だからこその思考なのでしょうか?
二人とも優しいが過ぎてすれ違っちゃいます。
紅華視点で、珠沙と離れるのが辛くて「なぁ、珠沙。愛してるぞ」と僅かな幸せを噛み締めてる姿が切なくて好きです。
紅華が記憶を失くしていた理由は、雛菊の死を間近に見たショックで記憶を封じこめたから&月神功に対する憎しみで悪霊化しかけてしまった為でした。
悪霊化しかかっている状態で月神功に刀を振っている紅華を見た雛菊は、兄のためにも悪霊化して月神功を呪い殺すことにしました。
雛菊もまた兄を殺されたことで月神功に対する恨みが凄まじかったのです。
雛菊が悪霊になった姿を見ても紅華は気付かないだろうから、「雛菊は成仏したんだ」と思って成仏してくれるだろうと願う切ない兄妹愛。
毎日お迎えに来てくれるような優しいお兄ちゃんのために、仲の良い兄妹がこの道しか選べないの切なすぎやしませんか?(´;ω;`)
雛菊と仲の良かった少年も、雛菊のことが好きなのに、彼女の決意の強さを知り引き留めることもできなくて…。うわーん(号泣)
でも雛菊のことを想っているこの少年がいてくれたから、雛菊も完全に悪霊化はしていませんでした。
記憶を失くした紅華が雛菊のことを思い出さないように見守っていたり、紅華に大切な人(珠沙)ができたから雛菊のことを思い出しても紅華が再び悪霊化しないだろうと信じて協力してくれたり…。
この雛菊&少年の関係もめちゃくちゃ良い!泣けちゃうよ~~~!!
そして、雛菊が珠沙を呪い殺そうとして大ピンチになるシーンですが…ここの雛菊が画面上からヌ~って出てくる場面!めちゃくちゃ怖かったあああぁぁ(´;ω;`)ウゥゥ
ここまでは(ホラー度高いっていうけど意外と平気じゃん)とか思ってたんですが、暗くした部屋の中一人で体ビクンってなりましたwww
・天END
雛菊の呪いで珠沙は死にかけますが、紅華が魂をかけて守ってくれます。
しかし、珠沙だって紅華のことが大切なので、消えそうな紅華にキスで魂を吹き込み彼を助けます。
結果、珠沙は死者になってしまいます。
「──私にとって、死は終わりじゃない。」
「──あなたがいる限り、始まりでしかないから。」
紅華は珠沙の死を悲しく思う反面、珠沙の想いを嬉しく感じ、これで2人は一緒にいられるようになりました。
珠沙は幽霊として残された家族や友人を見守っていて、どう償ったらいいのかが心残りでいます。
しかし紅華とショッピングモールでデートをしたり幽霊生活を楽しんでもいて、悪霊にならないように2人で支え合い、いずれ来るお迎え(成仏)を目指しています。
・神END
珠沙は雛菊の呪いから自力で復活します。
そして紅華と和真(少年)の呼び掛けで悪霊から元に戻った雛菊は、和真と一緒に成仏しました。
二人が一緒に成仏出来て良かったよ~~~!号泣。
そして紅華は珠沙と共にあることが心残りとなり、珠沙より先に逝くことはできません。珠沙と共に逝くために、このままあと何十年ずっと傍で見守りながら待つと言ってくれる紅華。
「これからも、お前を見守り、愛していく。待っているぞ、珠沙」
「珠沙、忘れるな。嬉しい時、悲しい時、どんな時も俺が傍にいるということを」
「また会う時まで、待っている。人生を楽しんでこい」
はい、号泣。
現世に戻れた珠沙は願いを叶えてくれる本に会い、紅華のことを感じたいという願いを叶えてもらいます。
紅華に触れることは出来ませんが、これからは顔を見て話すことができるようになり、珠沙の新たな人生が始まります。
いや~!紅華の過去が判明したあたりから二種のエンドまで、もう泣きっぱなしですよ~~~!!
紅華なんなん!めちゃくちゃ良い男やん!!
ホラー度重視で見てたので、完全ノーマークでしたわ!
エンディングは一応天エンドがハッピーエンドなのかな?
やっぱり死者と生者の恋愛となると、完全なるハッピーエンドは難しいのでしょうか。
モヤモヤしちゃう人もいそうだな~とは思いつつも、完全にハッピーじゃないエンディングって影があって嫌いじゃないエンディングです。
しかし、それ以上に神エンドが最高すぎました。
紅華の深い愛を感じるし、珠沙の愛の大きさを感じるし…お別れの時の二人の言葉の一つ一つに涙が止まりませんでした。
完全に刺さりましたね。今思い出しても泣けるくらい。
二人が触れ合うことはできないけど一緒に居続けることはできるし、珠沙の人生が終わった後は一緒に成仏することができるし…
家族や進路のことも、きっと紅華が傍にいてくれるから珠沙もきちんと向き合うことができそうだし…
私の中では神エンドがハッピーエンドに認定されました!!!
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