①実質GDP(2024Q1速報)~前期比+0.2%と一見強めに見えるが、Q4が▲0.5%と0.2%下方修正されており、ほぼ市場予想通り。この2年くらいはほぼ横ばいが続いている(但し、インフレのため名目ベースでは高成長)。
②雇用統計(4月)~操短労働者数の20万人突破がやや気がかり。景気低迷長期化の悪影響が、遅行指標としての雇用にも少し出始めている模様。但し、構造的人手不足のため、失業者の大幅増加は予想されていない。
基調後前月比増減ベースでも市場予想比やや多めの失業者増(雇用弱含み)。
但し、失業率は5.9%で横ばい。
③インフレ率(4月)~前年同月比ではドイツ国内基準で+2.2%、HICP基準で+2.4%と落ち着いて見えるが、ベーシス効果が剥落する中、前月比で強い上昇が続いている点がイマイチ(今後反転上昇して見えやすい)。
④ifo輸出期待~輸出にいよいよ明るい兆しが見えはじめているとされているが、全体としてまだ力強さが感じられない。但し、業種によってばらつきが大きい(下)。
⑤小売売上(3月)~イースター前の買い物による押上げ効果が3月に出たという面はあるものの、前月比で実質+1.8%(赤)、名目+2.2%(薄赤)と予想(実質で+1%程度)比でもかなり強め。ひょっとすると個人消費回復の兆しかも。
<日独経済日記>