皆様、こんばんは。
私と同年代の方々なら、
『シンガーソングライター』という言葉に、
懐かしい!と思ってしまいませんか?
今で言う、アーティストとか、ミュージシャンとか?
とにかく、自分で作詞作曲した楽曲を自分で歌う歌手のこと
シンガーソングライターって言ってましたよね。
今は、もはや死語かな。
私は『松任谷由実』が好きでした。
中島みゆき派と、ユーミン派に分かれていたと思うのですが
私はスタイリッシュなユーミン派でした笑
昔から、我が家のお雛人形を出す時に、私は必ず何故か
松任谷由実の『春よこい』を口ずさんでしまうのです。
今年もやはり、歌いつつ。
作者はそんなつもりで書いてはいないでしょうが
私には、若干死別の恋人同士の歌にも思えてきて
少し涙を滲ませながら、お雛様出しました。
私の実家には、私のお雛様七段飾りがありますが、
娘が生まれた時、私の母が娘の為に、買ってくれました。
当時は収納の少ない社宅住まいだったので、私の方からお願いして
『親王飾り』のみにしてもらいました。
けれど、夫が亡くなったあと、私はどうしてもお雛様を飾る気になれなかった。
飾る気になれないと言うよりも、
飾る元気がなかった。
ロフトから、たくさんの箱を下ろし、
飾り付け、菱餅やアラレや、砂糖菓子を買い求め
桃の花を飾る。
母と娘には、申し訳ないけど、
とてもじゃないけど、そんな元気ない。
ごめんね、我が家のお雛様。
もう2度と、一生、飾られることは無いかも知れない…
本気で、そう思っていました。
その気持ちに変化が訪れたのが、昨年。
5年ぶりに飾ってみようかなって、ふと思ったのです。
ただ、昨年はちょうどその時期、始めたてのブログを書くことと、
仕事探しに忙しく、タイミングを逃してしまい、
結局出さずじまいだったのですが。
なので、今年は絶対に絶対に出そうと。
6年ぶりの出番です。
母親が、娘のしあわせを祈って、願って飾る。
女の子のしあわせ。
多様性の時代、令和では、もう結婚だけが女の子の幸せとは限らなくなりましたが
それでも、やはり、古の時代から、
女親の漠然とした願いの一つに、
いずれ娘に幸せな結婚をして欲しい…というのが
あるのではないでしょうか。
少なくとも、私は娘に
いずれは素敵な方としあわせな結婚をして欲しいと思っています。
夫の胃癌がわかり、余命宣告された時、夫の第一声は
「娘の花嫁姿が見たかったなぁ」でした。
その願いはもちろん叶わず、
その5年後に、女親1人になって、娘の為に雛人形を飾る。
BGMに、ユーミンの『春よこい』が流れたら号泣してしまいそうです。
どうしても、センチメンタルな心持ちになるのを避けられません。
それでも、ホントに少し元気になりました。
もう2度と飾らない、、、なんて思っていたのに
季節ごとの風物詩を楽しもうという気持ちになったのですから。
因みに、金沢では旧暦の4月3日がお雛祭り。
なので4月まで、飾ったまんまです。
ですが、私は3月頭に仕舞います。
お雛人形を長く出し過ぎると、お嫁に行き遅れると言い伝えがあります。
やっぱり、あまり娘に行き遅れては欲しくないですからね。笑
🌸 🌸 🌸 🌸 🌸
ユーミンといえば、もう一曲、
『ダンデライオン〜遅咲きのたんぽぽ〜』という曲があります。
その歌詞に、
「君はダンデライオン、本当の孤独を今まで知らないの
とても幸せなさみしさを抱いて、これから歩けない
私はもう、あなたなしで」
という、熱烈な愛の歌詞があります。
本当の孤独
本当の孤独。
本当に愛する人を知って、その人を失った時を思うと
本当の孤独を知った…というヒロインの気持ちを表現しているのですが
今の私は、
本当の孤独はそんなもんじゃない
と、思ってしまいます。
本当の孤独は、愛する家族を愛する伴侶を
死別で失った時に、初めて知るものなんだと。
そう、思ってしまいます。
恋人同士が心離れて、お別れしてしまう。
だけど互いに生きていて、この地上にいる間は、
絶対に二度と会えないという事はない。
死別とは、二度と会えないということ。
どんなことをしても、二度と会えないということ。
二度と一緒に暮らせないということ。
地球上のどこを探しても
どの国に行っても、二度と会えない。
どんなに泣いても
どんなに狂っても
どんなに不貞腐れても。
死別のこの深い深い深い絶望を知らずして
本当の孤独など、語るなかれ……
などと思ってしまうのは、
恋人同士の離別の恋唄にまでムキになってしまうのは、
私が相当、捻くれてしまった、、、、っていうことでしょうか。
ともあれ、厳しい冬枯れの季節から
水温む春の到来は嬉しいもの。
今日は、温かい雨が降っています。
早く、春よこい。
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