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ベルギ-永住ミステリー小僧のブログ

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2024.01.16
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カテゴリ:ミステリー


刑事加賀恭一郎が登場する『あなたが誰かを殺した』は昨年9月に発刊されたミステリ-小説です。

                                   


東野圭吾さんのファンの方ならご存じかも知れませんが、これは加賀恭一郎シリ-ズであるとともに、『〇〇がXXを殺した』シリ-ズの第三作目の小説になります。
このシリ-ズの第一作は『どちらかが彼女を殺した』、第二作目は『私が彼を殺した』でしたが、前2作同様、いやこの作品はこのシリ-ズだけではなく、この10年の間の彼の作品で一番良かったと言えるかもしれません。とにかく面白かったです。
最も感嘆したのは、事件の関係者一人ひとりの
人物描写が見事でした。人間の表の顔と裏の顔、というより裏の顔に隠された《企み》と言ったほうが良いでしょうか、それを作品全編で巧みに描き切った作品でした。
余り前置きが長くなっても退屈でしょうから、まずあらすじをご紹介しましょう。

【あらすじ】
1. 或る避暑地に隣り合う別荘の4家族と知人合わせて15人が、毎夏恒例のバーベキュ-・パーティを開いた。その会がお開きになってそれぞれの別荘に帰ってから異変が起きる。4人が刺殺され1人が怪我をするという大惨事だった。
2. 犯人は犯行後すぐに自首して犯行を自供はしたものの、動機や犯行の詳細については黙秘し、事件の全容がつかめないまま2ヶ月が過ぎた。事件の解明に手こずる警察にしびれを切らした遺族の1人の呼びかけで、真相に迫るために事件関係者で『検証会』を開くことになった。
3. 警視庁捜査一課の刑事である加賀は、関係者の1人から依頼されて検証会に出席することになったが、関係者一人ひとりの話を聞いていくうちに、様々な疑問や裏の顔が浮き彫りになってくる。

【読後の感想】
序盤は子供の目を通した4家族の人物描写があります。本来なら退屈な箇所になってしまうところですが、この作者は読者を退屈させないですね。むしろこの部分に事件の伏線になるものが隠れている…。
次の写真は別荘地のマップです。表紙をめくると直ぐに出てきます。これが謎解きの時に結構役に立ちましたスマイル

        

事件が起きてからも、読者には事件の全容がなかなか知らされないので、少々落ち着かない気分になります。事件後しばらく経ってからの遺族関係者による『検証会』の中で、読者は初めて事件の概要が知らされます。これも作者独特のスト-リ-構成なのでしょう。
この
『検証会』こそがこの小説の肝であり核心部分なのですが、当初は何も新事実は出そうにないのですが、司会役となった加賀刑事が、出た話を丁寧にわかりやすく整理して、次第に疑問点が浮かび上がってくる様は、なかなか読みごたえがあります。
『検証会』には、事件現場の現場検証も含まれており、それを通して新事実が出てきます。
そしてその『検証会』を彩るのは、仮面をかぶった関係者一人ひとりで、この会を通して裏の顔が徐々に明らかになっていきます。
そして、東野圭吾のミステリー小説ですから、ページが残り少なくなったところで二転三転のどんでん返しがありますから、最後まで気を抜くことが出来ません。
この作者は女性読者に人気がありますが、その理由の一つは、女性の登場人物のキャラクタ-設定のうまさと人物描写の巧みさがあるのではないでしょうか。この作品でもそれは随所に感じることが出来ます。

さて、ここからは雑談ですが、
作者は『〇〇がXXを殺した』シリ-ズ第三作として当初からそのタイトルを『あなたが誰かを殺した』に決めていたそうですが、実は20年間もスト-リ-を考え続けたそうです。なぜそんなにかかったのかというと、作中で『あなたが誰かを殺した』と言うシチュエ-ションがなかなか考えつかなかったからだそうです。

さて【まとめ】です。
昨年末から、ミステリ-だけでも『爆弾』『爆発物処理班の遭遇したスピン』『捜査線上の夕映え』『方舟』『#真相をお話しします』、そしてこの
『あなたが誰かを殺した』の計6冊、いずれも話題作を読むことが出来ました。
どれも伏線とどんでん返しの連続するゾクゾクするスト-リ-でしたが、個人的に優劣をつけるとしたら(単に私の好みと言ったほうが良いかもしれませんが)、次のようになると思います。

(良)『方舟』=『あなたが誰かを殺した』>『捜査線上の夕映え』>『爆弾』>『#真相をお話しします』>『爆発物処理班の遭遇したスピン』
                               

高評価の『方舟』と『あなたが誰かを殺した』は、同じミステリーでもかなり作品の内容、ジャンルが違います。比較などできないのですが、共通しているのは《スト-リ-の巧みさ≫で、特に人間の表と裏の顔を上手く表現している点でしょうか。『方舟』は大どんでん返しの驚愕のラストで魅了させられたし、『あなたが誰かを殺した』は人物描写の見事さで他の追随を許しませんでした。

いつものように、この本にご興味のある方は、次をクリックください。




ここからは私の独り言です。
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ではなんで使いもしない使い道のないポイントを稼ぎたい(本当に稼ぎたいのか、と言われればよく分かりません)のかと言えば、単なるモチベ-ションだと思います。本当かな。なんとも情けないというか寂しいというか、もの悲しいというか…大笑い。いったい自分は何のためにこんなことをしているんだか…。
現実的にはあり得ませんが(絶対に)、数万点ゲットできないとは限りませんので、まあもうチョッと続けて行こうとは思っていますスマイル。電子書籍という手はありますが、私は筋金入りの「紙の本」派ですので。
何かいい使い道は無いですかね? ポイントを稼いだ時のために考えておきたいです。まあ、こういうのを「捕らぬ狸の皮算用」というんでしょうけど…。


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最終更新日  2024.01.17 01:50:16
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